【出張買取】めずらしい日本製!! 初期のIBM PCクローンを東京都文京区より買取いたしました

IBMクローンの写真です

2024年現在、世界でいちばん普及しているパソコンといえば、Windows PCです。世界全体、また日本国内でもシェア率は70%オーバーという状況。そのWindows PCの歴史をさかのぼっていくと、源流にあるのがIBMがはじめて手がけたホームコンピュータ(=パソコン)である「IBM PC」です。「IBM PC」はその仕様が公開されており、使われているパーツやソフトは市場で普通に入手できるものであったため、いくつものクローン(互換機)が製造されました(独自に互換BIOSも作りあげたCOMPAQが一時代を築いたりもします)。クローンの多くはアメリカ製なのですが、今回お譲りいただいたものは、なんと日本製! MADE IN JAPANです。

PCのカギ穴です

本体ケースにはセキュリティ用のキーロックがあります。このキーロック、1984年ごろに登場しはじめたもので(IBMのPC/AT Model 5170がその普及に影響したと言われています)、1994年ごろまで続く安全機構でした。なので、このゥローンは84年以降に作られたものだとわかりますね。

IBMクローンの基板部です

ケースを開けて本体構成を確認してみましょう。
メインボードのほかにISAバススロットの拡張ボードが増設されています。スタンダードなIBM PCやクローンではバススロットは4つですが、その倍の8つになっています(そんなに使うものはないと思うんですが…)。ちなみに、メインボードのほうを確認したところ、こちらのISAバススロットは2つでした。必要最小限で極端すぎる設計ですね(笑)。

IBMクローンのCPUです

写真の中央に見えるのがCPU。NECの「D8088D」を使っています。8086互換の8ビットCPUで、クロック数は5MHz。現在の最新CPUと比較したら、扱えるデータ量や速度などは圧倒的に貧弱なものですが、こうしたものが技術発展の礎なんですよね。

IBMクローンのビデオボードです

2枚あるボードのうちのひとつがビデオボード(グラフィックカード)です。すごく大きいですよね。メインボードの3割くらいのサイズがあります。

もうひとつのボードはフロッピードライブコントローラーとプリンターI/Oがセットになったもの。データの記録や出力を管理するという考えかただと、このふたつの機能がまとまっているのは合理的です。

IBMクローンのメインボードです

メインボードには「JENA88-3A(C)Inc」と印字されています。先に掲載したFDC&プリンターI/Oボードにも「(C)JENA」と印字されており、JENAというメーカーが手がけたもののようです。このメーカーがどういうところなのかは調べきれなかったのですが、当時こういう事業を手がけていたというのはかなり先進の意気があったのでしょうね。

IBMクローンのキーボードですIBMクローンのキーボード裏面です

すっかり変色したキーボード。これも日本製でした。キー配列は現在のものと見比べてもけっこうスッキリまとまっていますね。

 

コンピューターは人類のテクノロジーのなかでも圧倒的なスピードで進歩しつづけています。最新のものが最高の形だとは思いますが、それぞれの時代に登場したマシンには言い尽くせない魅力が詰まっています。

BEEPではあらゆる年代のパソコンを買取いたしております。

今回のようなPCの買取価格・買取事例などはIBM PC/AT互換機の高価買取リストからご確認ください。

もちろん、そのほかの国産・海外の製品も広く受け付けています。いつでもお気軽にご相談くださいませ。

どうぞよろしくお願いいたします。

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