T&EソフトがMSXでリリースしたシューティングゲーム『スーパーレイドック』には、全国のプレイヤーとパソコン通信でハイスコアを競える“ネットワークバージョン”が存在します。これは日本テレネット(※)が提供するMSXユーザー向けのパソコン通信「THE LINKS」を介することで楽しむことができるものでした。
※日本テレネットといっても『夢幻戦士ヴァリス』や『Aランクサンダー』を手がけていた東京のゲーム会社ではなく、京都にある通信サービスの会社です。
読み方も違っていて、こちらは「にっぽんテレネット」です(ゲーム会社のほうは「にほんテレネット」ですね)。
BEEPの過去のブログでも軽い紹介があるのですが、このネットワークバージョンは「THE LINKS」専用モデムと『スーパーレイドック』のソフトがセットになった「ネットワークゲームキット」として出回っているもののが一般的です。今回はちょっと違ったパッケージのものをお譲りいただきました。
それがこの「THE LINKS」会員特別バージョンです。「THE LINKS」にあらかじめ入会していた(もう「LINKS」専用モデムを持っている)人にネットワーク対応の『スーパーレイドック』ネットワークバージョンのソフトだけを販売したものになります。
パッケージは『スーパーレイドック』のタイトルと「THE LINKS」のロゴマーク、そして「会員特別バージョン」とだけ印刷された普通紙が差し込まれているだけの、とても簡素なつくりです。
カートリッジはネットワークバージョンのもので、会員専用の特別仕様はありません。パッケージがそっけないぶん、ラベルの素材が違っていたり、シリアルナンバーが記載されてるといった違いがあれば面白かったかもしれませんね。
『スーパーレイドック』ネットワークバージョンは専用のマニュアルはなく、通常のものと同じものが使われているため、「THE LINKS」で楽しむための案内が別紙で入っています。通信には固定電話を利用するため、回線使用料を安くおさえられるようにアクセスポイントが全国7か所に用意されていたようです。
「THE LINKS」は1994年10月にサービスを終了しているため、現在このネットワークバージョンでは普通の『スーパーレイドック』しかプレイできないのですが、希少なバージョンのカートリッジというものはコレクター魂をくすぐるものがありますよね。
ちなみに、日本テレネットは「THE LINKS」での通信ネットワークノウハウをもとに、企業の販促支援サービスやコンテンツ編集制作やディレクションといったサービスなどを展開しており、現在も事業を継続しています。MSXファンにはちょっとイイ話なのではないでしょうか。
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