2000年代に入るまで、ゲームハードは据え置き機、携帯機とはっきりとわかれていました。高性能や大ボリュームのものは据え置き機、コンパクトで手軽に遊べるものは携帯機といったように、発売されるゲームの傾向もだいたい決まっていて、ハードの個性に応じた様々なゲームがひしめいていました。今回、愛知県春日井市のお客様からお譲りいただいたコレクションは、ゲームボーイ、ワンダースワン、ネオジオポケットといった携帯機中心のラインナップ。持ち運びやすく、ちょっとした時間に遊びやすいため、根強い人気のあるカテゴリーですね。
ルナランダー
『ルナランダー』といえば、アメリカのアタリが1979年にアーケードでリリースした月面着陸ゲームはマニアにはよく知られていますね。このゲームボーイのソフトはパック・イン・ビデオから発売されたもので、月面着陸以外にスペースシャトルの打ち上げや月面探査も追加したアクションになっています(アタリの権利表記はどこにも見当たらないんですが…笑)。かなり淡々とした内容ながら、それがかえって宇宙探査のリアリティを感じさせるという、雰囲気のあるゲームです。
ドラゴンスレイヤー外伝 眠りの王冠
日本ファルコムの看板シリーズにして、国内パソコンのRPGの代表格でもある『ドラゴンスレイヤー』のアレンジ移植です。スーパーカセットビジョン版を手がけた関係からか、エポック社によって発売されています。主人公が職業を選べるのが特徴で、装備や攻撃方法などに変化が生じます。
ドラゴンズレア
『ドラゴンズレア』のオリジナルは1983年にリリースされたアーケードゲームです。アニメーションムービーにゲーム性を導入したもので、初期のインタラクティブ・ムービーにあたります。アニメーション制作にはディズニー作品の作画監督の経験もあるドン・ブルースが携わり、大ヒットしました。使用していたメディアがレーザーディスクであったことから「LDゲーム」とも呼ばれていますが、もちろんゲームボーイは大量のアニメーションを収録・再生できるようなハードではないため、ゲーム内容はアレンジされてジャンプ中心のアクションになっています。ステージ展開や登場キャラクターなどもオリジナルとは大きく異なっているため、同じタイトル名の別ゲームといってもいいほど…(笑)。
雀級生~コスプレ★パラダイス~
成人向けのPCゲームながら異例の大ヒットを記録し、家庭用のアドベンチャーゲームにも移植された『同級生2』。その前作『同級生』と姉妹作にあたる『下級生』のキャラクターを使った麻雀ゲームです。メーカーはオリジナルのPC版と同じエルフで、いわゆる「脱衣麻雀」ではなく、負かした相手にコスプレをさせる「着せかえ麻雀」というアレンジなのも面白いところ。
ゴーストバスターズ2
SFコメディ映画の『ゴーストバスターズ2』をアクションゲームにしたもの。これより前にファミコンで出ていた徳間書店の『ゴーストバスターズ』は評判がよくありませんでしたが、こちらはHAL研究所が手がけており、グラフィック、ゲームともにいい仕上がりになっています(スタッフロールには岩田聡氏の名前も出てきます…!)。ゴーストの動きを止めるビーム担当と、ゴーストを吸い込むトラップ担当という役割の違うキャラクターを連携させるのが特徴です。
XI[sai] Little
ソニー・コンピューターエンタテインメントはよく知られているとおり、プレイステーションのハードとソフトの両方を主導するメーカーでしたが、ワンダースワンのセカンドパーティーとしてソフトを供給していました。携帯機はプレイステーションとは競合しないという判断だったのかもしれませんが、後のPSP開発時にワンダースワンの開発関係者をヘッドハントしており、ちょっと政略的な意味合いもあったのかもしれませんね(真偽のほどは不明)。
ライムライダー ケロリカン
プレイステーションで『パラッパラッパー』『ウンジャマ・ラミー』をプロデュースした松浦雅也氏がワンダースワンでリリースした音楽ゲーム。ワンダースワン本体をナナメに持つ特殊なプレイスタイルとポップなキャラクターデザイン、おしゃれなサウンドが絶妙に融合しています。知名度はあまり高くないですが、ワンダースワンを魅力的にしているソフトのひとつといえるでしょう。
めろんちゃんの成長日記
ネオジオポケットはゲームボーイカラーのリリース直後に発売されたモノクロ画面の携帯ゲーム機だっただけでなく、発売前からカラー版の存在がアナウンスされていたこともあって、比較的短命に終わってしまったハードです。発売タイトルも全9本で、当時圧倒的なブームだった対戦格闘ゲームの流れをくむものや将棋、パズルといったラインナップの中で、この『めろんちゃん~』だけは異質な存在でした。内容は『プリンセスメーカー』と『たまごっち』をかけ合わせたようなつくりで、手軽でありながらもじっくり楽しめる、かわいらしいゲーム。『ニンジャコンバット』や『ワールドヒーローズ』のADKが手がけていたのも不思議でしたね…(笑)。
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