テレビゲームの最初期…いわゆる第一世代ゲーム機である、タカラの「ブラックジャガー6」を埼玉県上尾市のお客様からお譲りいただきました。
第一世代ゲーム機の代表的なものとしてはマグナボックスの「オデッセイ」やアタリの「ホーム・ポン」があり、日本ではエポック社の「テレビテニス」や任天堂の「カラーテレビゲーム」シリーズなどがあります。ほとんどのものが本体に何種類かのソフトを内蔵しているのが特徴です(これはすぐに遊べる一方、ゲームのバリエーションが限られるという弱点もありました)。ビデオゲーム黎明期だけあって、さまざまなメーカーが参入し市場をにぎわせましたが、フェアチャイルドの「チャンネルF」やアタリの「アタリ2600(VCS)」のようなカートリッジ交換でさまざまなゲームを遊べる第二世代ゲーム機が登場したころから勢いを失っていきました。
この「ブラックジャガー6」は1977年の商品で、6種類のゲームを内蔵しています。光線銃を使うゲーム2種のない「ブラックジャガー4」も同時期に発売されています。発売元はタカラで、製造を手がけたのは富士電機です。商品企画がどちらの会社から出されたものなのかは不明ですが、タカラはもともとビニール加工業が主軸であったため、電子機器は専門のメーカーと提携することにしたのでしょう。
本体は持ち運び型のラジオのような形状で、メカっぽさを強く打ち出したデザインです。中央部のスピーカーは光線銃の発射音が出るようになっています。ちなみに、ほかのゲームは音声がありません(当時はそれが普通でしたが)。
コントローラーにあるものはボリュームひとつのみで、下にあるツマミは本体に収納したときの固定用のツメを動かすためのものです。
光線銃は銃身がかなり長め。「COLT 45 SPECIAL MODEL」と書かれていますが、コルト社の拳銃にこれに似たモデルは見当たりません。この時代ならではのおおらかさがあります。
ゲーム選択や設定、電源やリセットボタンもすべてまとまっています。これは当時のほかのゲーム機でもほとんど同様の設計ですね。
本体の背面です。映像ケーブルの収納とバッテリーボックスでかなりのスペースを使っています。正面にはコントローラーの収納もあることを考えると、メインの基板はかなりコンパクトなのがわかります(笑)。
ボックスのなかにはチラシも入っていました。こうした販促アイテムは資料として貴重です。
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