BEEP

【宅配買取】知る人ぞ知る、カシオの32BITゲーム機「ルーピー」を愛知県小牧市より買取いたしました

カシオといえば腕時計のG-SHOCKや電子ピアノ、そして電卓のイメージが強いメーカーです。
MSXユーザーならハードもソフトも手がけていたことは知っているでしょうが、MSXより前にも8BITパソコン「FP-1100/FP-1000」やゲームマシン「PV-1000」「PV-2000」といったものがあります。ゲーム電卓も有名ですね(なんと2018年に復刻もされていて、2024年現在でも購入できます)。

そのカシオが1995年10月に発売したのが「ルーピー」です。小型のシールプリンターとゲーム機が一体になっており、“ゲームが楽しい!シールがうれしい!”というキャッチコピーのとおり、ゲームを遊びながらオリジナルのシールづくりを楽しめるものとして展開しました。しかし、世間にはほとんど認知されず、ひっそりと姿を消しています。当時、家庭用ゲーム機といえばセガサターンやプレイステーションが市場を席巻していた時期で、販売店で見かけることもほとんどなかったんじゃないでしょうか。どれくらいの台数が製造・販売されたのかは不明ながら、かなりマニアックなハードです。

本体はボタン類はすっきりとまとまっています。ゲームカートリッジのイジェクトボタンだけやけに大きいのは妙な気もしますが…(笑)。
商品ターゲットは小学生あたりの女児を想定していたとのことで、全体的に丸みを帯びたデザインです。
一方で「MY SEAL COMPUTER SV-100」の印字やCASIOのロゴプリントなど、けっこう無骨な印象で、本体のカラーもちょっと業務用品っぽさがあります。

シールをプリントするユニット部。ここに専用のカートリッジを装填します。
シールカートリッジは「標準サイズ(タテ3cm × ヨコ4cm)」「ミニサイズ(標準サイズを4分割したもの)」「ビデオタイトルサイズ(ビデオテープのタイトルラベルに合わせたもの)」の3種類ありました。ビデオテープ用というのが時代を感じさせます。

「LOOPY」のロゴがプリントされた部分の横にあるスリットからシールが出力されます。
左側にある接続ポートはコントローラー用で、ひとつだけです。児童向けなのに、友達といっしょに遊びづらいというのはもったいない気がしますね。

コントローラーは正面の方向キーに「A」「B」「C」「D」「START」とサイドの「L」「R」がついた仕様。見た目、操作感ともにスーパーファミコンとメガドライブのコントローラーを融合したような感じです。

映像出力はコンポジット端子のみ。児童向けハードとはいえ、95年時のハードにしてはロースペックな印象です。ただ、コントラスト調整ボリュームがついているのは珍しいですね。

ゲームソフトはスーパーファミコンと同様にROMカートリッジで供給されていました。接続端子の形状がちょっと特殊ですね。

発売されたソフトは下記のリストどおりで、前半の6本がローンチタイトルでした。追加で発売されたものが5本しかないのはやはりセールスが奮わなかった影響が大きいのでしょう。

【ルーピー発売ソフト一覧】
・あにめらんど
・ドリームチェンジ 小金ちゃんのファッションパーティー
・わんわん愛情物語
・似顔絵アーティスト
・HARIHARIシールパラダイス
・ビデオシールワープロ マジカルショップ
・パソコン・コレクション
・リトルロマンス
・ルピトンのワンダーパレット
・ルーピータウンのおへやがほしい!
・チャクラくんのおまじないパラダイス
(以上、全11タイトル)

ちなみに、ルーピー本体に搭載しているメインCPUは日立の「SH-1」で、32BIT CPUになります(セガサターンに使われているのは後継の「SH-2」です)。残念ながらその性能をフルに活用したソフトは出ることがありませんでした。

1995年末はプリクラが大ブームになっていたこともあり、ひょっとしたらこのルーピーも大ヒット商品になっていたかもしれません。カシオのような大企業でも時代の波に乗るのは極めて難しいことなのだと思い知らされますね。

BEEPでは年代を問わず、あらゆるゲーム機やゲームソフト、ゲーム関連アイテムを買取いたしております。
今回のルーピーのように、あまり知られていないものでも専門知識の豊富なスタッフがきちんとした査定(値付け)をお約束いたします。

マニアックなゲームハード&ソフトの高価買取リストはこちら

お見積もりや出張にかかる費用はいただきません。
買取のご相談やご質問もいつでも受け付けております。

まずはお気軽にご連絡くださいませ。

よろしければシェアお願いします!