【宅配買取】16ビットマシンに進化したPC-88「NEC PC-88VA」を兵庫県尼崎市より買取いたしました

PC-88VAのパッケージです

8ビットパソコンの代表格といえば、なんといってもNECのPC-8801シリーズでしょう。1985年にリリースしたPC-8801mkII SRの大ヒットで市場での地位を確立し、日本ファルコムやゲームアーツなどの名作ソフトも多数リリースされました。一方で、ハードウェアのスペックなどを発展する余地は少なくなりつつあり、そうした状況を打破するために生まれたのがこのPC-88VAです。メインCPUは16ビットへとアップグレードし、グラフィックの強化もはかりつつ、従来の8801シリーズの資産も活用できる…かなり野心的なマシンでした。あいにくパソコン市場の覇権を握ることはできなかったものの、孤高のハードとして根強いファンがいますね。今回、兵庫県尼崎市のお客様からお譲りいただいたこの初代モデルは、当時の箱や説明書、専用ソフトなどもそろった良好なものでした。

PC-88VAの正面です

本体デザインは従来のPC-8801シリーズらしさを残してはいるものの、フロッピーディスクドライブがタテ方向に並ぶようになりました。もちろん、大容量の2HD対応(ちなみに後年発売されるVA3では9.3MBもの容量をもつ2TDドライブまで搭載していました…)。16ビットマシンであるPC-9801シリーズのスタイルを採り入れたのかもしれませんね。フロントパネルの中央部には稼働時のモード(V1~V3)をあらわすLEDランプが搭載されています。

PC-88VAのマウスです

本体にはマウスが付属しているのも特徴です。GUI(グラフィカル ユーザー インターフェース)を意識した名機「PC-100」以来の標準装備で、ビジネス機として展開していたPC-9801シリーズでは一度もこのようなパッケージはありませんでした。VAユーザーはちょっと自慢していいことだと思います(笑)。

PC-88VAのサウンドボードです

PC-88VA初代のサウンドは[FM3音+SSG3音]と、PC-8801mkII SRの仕様を引き継いでいます。そのため、サウンド機能の強化にはサウンドボードIIが必要でした。同じ1987年に発売されたPC-8801mkII FAやPC-8801mkII MAではサウンドボードIIが標準搭載だったことを考えると、どうして削ったのか、やや理解しがたいものがあります(VAのほうが半年ほど早く発売されているとはいえ…)。なお、後発のVA2やVA3ではきちんとサンドボードII標準搭載になっています。

PC-88VAのビデオボードです

グラフィック機能を大幅強化したVAは、このビデオカードを拡張すれば、ビデオカメラの画像や映像も取り込んで加工することができます。
“これは、きっと、テレビより、面白くなる。”
VAのキャッチコピーですが、時代を先取りしようとする意欲をたしかに感じさせるものでした。

PC-88VAのガイドブックです

BNNから刊行されていたテクニカルマニュアル。発売当時のこうした技術的な資料は本当に重宝します。

PC-88VAのカタログです

カタログも時代を感じるものとして貴重ですね。イメージキャラクターは女優・歌手の斉藤由貴さんで、当時の人気ぶりは圧倒的なものでした。

 

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