任天堂のゲームメーカーとしての原点がゲーム&ウオッチであることに異論はないでしょう。
そして、ゲーム&ウオッチの携帯型ゲーム機というスタイルは現行のNintendo Switchに至るまで絶えることなく続いています。
今回は愛知県蟹江町のお客様よりゲームボーイ~ゲームボーイアドバンス~ニンテンドーDSと、1980年代末から2010年代までのさまざまなソフトをまとめてお譲りいただきました。
合算すると180本を超え、かなりのタイトル数になるため、前後編にわけてピックアップ紹介いたします。
ポケットモンスター
今でも圧倒的な人気を誇る『ポケットモンスター』の最初のシリーズである『~赤・緑』が発売されたのは1996年2月27日。ゲームボーイが1989年4月21日に発売されてから7年近く経ってからのことでした。もう時代遅れのハードと思われていたゲームボーイがこのタイトルの爆発的ヒットで以前よりも活気づいたのはあまりに有名なエピソードですね。
『~赤・緑』大ヒットの影響を受けてコロコロコミックの誌上限定販売という形式でリリースされた『~青』は注文が殺到しすぎて小学館の業務処理がパンクしたという逸話もあるほど(その後も別の小学館の雑誌で追加販売も行われましたが、それでも間に合わず、1999年に一般販売されました。今回の買取品はパッケージにバーコードのない誌上通販版です)。ちなみに、『~青』はほかのシリーズと違って、海外版が存在しないため、海外のコレクターからも人気の高いタイトルとなっています。
ウィザードリィ外伝
現在のコンピューターRPGの源流といっても過言ではない『ウィザードリィ』のオリジナルは、アメリカのサーテック社が展開しているものでした。第6作目から作風が大きく変わったことに対し、従来のスタイルを継承したのがこの『外伝』シリーズです。ファミコン版の移植も手がけた日本のアスキーによる開発は「ハード性能の低いゲームボーイできちんと『ウィザードリィ』を遊べるのか?」というファンの疑念をあっさり吹き飛ばす内容でした。パッケージに“復刻版”と記載されているのは、ゲームボーイカラー本体の発売時にオリジナルの『ウィザードリィ』シリーズが移植されるタイミングで再発売されたバージョンで、ゲーム内容に変更はありません。日本のメーカーが独自に『ウィザードリィ』の新作を制作するきっかけになったタイトルで、いわゆる「和製Wiz」の原点として高く評価されています。
ゲーム缶 シリーズ
ハドソンのゲーム缶は「ゲームボーイソフトのパッケージが缶でできていたら見た目に変わってるし、小物入れにも使えて面白いんじゃないだろうか?」という興味ではじまったシリーズです。(高橋名人のブログより)
ゲームボーイアドバンスが発売されると、他社と同じ新規格の紙パッケージで新商品を展開するようになるのですが、それまでにこのゲーム缶シリーズは9タイトル発売されました。
当時の紙製の箱よりも丈夫な素材で作られているのですが、そのぶん荒っぽく扱われることも多かったようで、パッケージがきれいな状態で残っているのはなかなかめずらしいです。ディスプレイにも映えるため、美品はどのタイトルでもプレミア価格になっていますね。
ロックマンワールド
カプコンの名作アクション『ロックマン』のゲームボーイアレンジ版です。オリジナルのファミコン版シリーズをベースに、ボスをミックスしているのが特徴になっています。(最終作の『~5』だけはオリジナル仕様)
“外部に発注して制作する”ことをコンセプトにしていたそうで、開発は水口エンジニアリングが行っています。その仕上がりは「制作会社の企画マンがロックマン好きで、ロックマンをかなり分かっていると思った。そのためにいい出来になった」とプロデューサーの稲船敬二氏が語るほどで、ファンの反応もよく、順調にシリーズを重ねていきました。
ネメシス シリーズ
『ネメシス』はコナミを代表するシューティングゲーム『グラディウス』の海外発売時のタイトルでした。ゲームボーイ版では『グラディウス』のアレンジ移植ということで、このタイトルを使うことにしたのかもしれませんね。続編の『ネメシスII』はゲームボーイのオリジナルゲームとして制作されています。
(ちなみに、後年発売された『コナミGBコレクション』シリーズでは『グラディウス』『グラディウスII』と改題して収録されています)
ゲームボーイでもしっかり『グラディウス』の面白さやかっこよさを堪能できる仕上がりで、BGMもゲームボーイの音源を使いこなした名曲ぞろいです。
ドラゴンスレイヤー シリーズ
『ドラゴンスレイヤー』は日本ファルコムのアクションRPGシリーズの原点として名高いタイトルです。ゲームボーイ版はエポック社による移植です。エポック社はかつてスーパーカセットビジョンでも『ドラゴンスレイヤー』を発売していたことがあるため、ここでも堅実にまとめあげています。『~外伝』はゲームボーイだけのオリジナルで、ゲーム内容も当時主流のアクションRPGのスタイルに寄せたものになっています。長時間やりこみ系のRPGではなく、手軽に遊びやすいRPGとしてちょうどいいボリューム感も携帯機にはうまくハマっていますね。
R・TYPE シリーズ
シューティングゲーム史上屈指の傑作『R-TYPE』は国内外でさまざまな移植が存在します。移植はアイレム以外のメーカーが行うことも多く(アイレ自身が手がけたのはX68000版だけだったりします)、このゲームボーイ版もB.I.T.Sによるもの(『~II』はアイレム移植)です。ハードウェア性能がそれほど高くないゲームボーイながらも、特有の雰囲気をうまく取り込んでいて、シリーズのファンならじゅうぶん楽しめる内容になっています。
T.M.N.T.シリーズ
アメリカン・コミックスのニューヒーローとして登場した『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ(T.M.N.T.)』を世界で一番最初にゲーム化したのはコナミでした。ファミコンで最初に出したもの(日本でのタイトルは『激亀忍者伝』)は世界で400万本売れる大ヒットとなり、アーケードや家庭用ゲーム機でシリーズを続々と発売していきます。その多くがベルトスクロールタイプのアクションだったのに対し、このゲームボーイ版はサイドビューのアクションです。プレイヤーのストックはタートルズ全員(4匹)のため、ゲームオーバーになりづらく、ゲーム自体もそこまで難しくないため、誰でも気軽に楽しめます。子供のファンが多い作品だけに、こういう配慮は嬉しいですよね。
バトルトード
イギリスのレア社が『ティーンエイジ・ミュータント・ニンジャ・タートルズ』のアニメやゲームの人気に触発されて手がけたのがこの『バトルトード』です。オリジナルのファミコン版はステージのバリエーションやグラフィックの演出が非常に凝っており、後期ファミコンタイトルの中でも特に評価の高いゲームのひとつになっています。ゲームボーイ版は携帯機向けにゲーム内容をコンパクトにアレンジした移植で、通しプレイでも30分かからない程度のボリュームです。『バトルトード』の世界観が好きならプレイしておきたいところ。
なお、海外ではファミコン版をそのまま移植したものも『Battletoads in Ragnarok’s World』としてゲームボーイで発売されていたりします。
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