任天堂の創業は1889年9月23日、山内房治郎氏が京都で任天堂骨牌をおこしたことからはじまるそうです。スーパーファミコンが日本で発売されたのは1990年11月21日ですから、任天堂の長い歴史からすればわりと最近のことなのかもしれません(笑)。2023年現在でかれこれ33年前のハードながら、その存在感や根強い人気は、簡単に懐古趣味では語れないものがあります。ゲーム&ウオッチとファミコンで築いた牙城をより強固なものにしたスーパーファミコンで、BEEPスタッフがお気に入りのソフトを紹介する名作選、第4回をお届けします。
目次
天元中(BEEP秋葉原店・店長)が選ぶ
スーパーファミコンの名作ソフト3本!!
パネルでポン!
ファンシーなイラストのパッケージはなんだか任天堂らしくなくて、パッと見、どこかよくわからないメーカーのゲームっぽいんですよね。
実際、開発はインテリジェントシステムズなワケですが。
自分がこのゲームを知ったのは、当時お気に入りのゲーム系同人誌があって、それを発行している人が「スーファミの『パネポン』知ってます? オススメですよ」と教えてくれたのがきっかけでした。
『テトリス』や『ぷよぷよ』に代表される落ちものパズルで、連鎖中に操作介入をしてさらに連鎖を続けられるアクティブ連鎖ができるのが特徴ですね。アクティブ連鎖は『マジカルドロップ』で有名になったように思いますが、これの影響でかなりアクション性が高くなっています。
自分が上達するほど面白さが増してくるタイプのゲームで、かなり玄人志向な内容とかわいい見た目のギャップがいけなかったのか、自分の友人たちは誰も遊んでいませんでしたね…。
アメリカでも「こんなアニメみたいなキャラはオタクしか喜ばねーよ!」的なツッコミがあったそうで、その後『ヨッシーのパネポン』『ポケモンのパネポン』といった具合にキャラクターを変えてリリースされたりしてましたが、それでもヒットしたようには思えませんでした。
キャラは関係なかったじゃん!!(苦笑)
…というか、このキャラデザ、いいですよね。後に『大好きテディ』『きせっこ ぐるみぃ』に関わる藤井まきこさんが担当されてたそうで。
見た目だけでライトなゲームだと思って買うとけっこう難しくて挫折しちゃうってのがけっこう大きかったんじゃないですかねぇ… ※個人の感想です
「かわいいビジュアルでやりごたえのあるパズルゲーム?? 最高じゃん!?」と思う人にはホントおススメですね。
今でも全然プレミアついてなくて買いやすいのもポイントです。むしろ今のうちに買っておいてください!
ロックマン&フォルテ
カプコンがスーパーファミコンで出した最後のソフトですね。当時の自分は『ロックマン』シリーズをファミコンの『~4』までしか遊んでなかったこともあって、ナンバリングはわりとどうでもいいというか、むしろ関係ないほうがよかったんですよ(笑)。ただ、このタイトルが出たのは『~8』から急にプレイステーションやセガサターンに移行したことに対する“スーパーファミコンのユーザーへのお詫び”的な意味合いが強かったそうで…。今作でのロックマンともうひとりの主人公であるフォルテも『~7』ではじめて登場したキャラクターだとは知りませんでしたね。
買った理由は有賀ヒトシ(ありがひとし)さんのパッケージイラストがカッコよかったから! いわゆるジャケ買いってやつですね。『ロックマン』はちょっと知ってるし、カプコンのゲームにハズレはないし、イケるでしょ~! ってノリで。
実際、遊びやすくもなかなか難しい、絶妙なアクションに仕上がっています。「こんな時期(90年代末)にスーパーファミコンで出すんだから、チョロいゲーム作ったってしゃーないでしょ」ってな理由からゲーマー仕様にしたとのことで、ナイス判断です! カプコンは偉大!!
あと、説明書にちょっとだけ出てるロールちゃんのイラストがかわいいです。今から買うなら説明書付きのものをオススメします。
実況おしゃべりパロディウス
『グラディウス』は文句のつけようがない名作。
『実況パワフルプロ野球』のように、実況があるとゲームが盛り上がる。
『コナミワイワイワールド』のようなオールスターものは賑やかでいい。
“じゃあ『パロディウス』を実況させたら最高に面白いゲームになっちゃうんじゃない?”…といった具合で出てきたのがコレ。
いいとこどりを狙ったものって、大抵はズッコケるんですけど、こいつはがっちりキマっちゃってます。アーケードで出してもよかったんじゃないかと思うくらい、過剰によくできてます。実況ボイスはTVアニメ『ヤッターマン』のボヤッキーで知られる八奈見乗児さんで、期待どおりのノリでゲームを盛り上げたり、攻略のヒントをくれたりします。パロディのネタ元はコナミだけでなく、他社のシューティングゲームもあって、コナミファン以外にも楽しむポイントが多いのもいいんですよ。
後にセガサターンやプレイステーション、PSPに追加要素アリで移植されてるんですけど、コナミの技術力の高さを感じられるところで自分はオリジナルのスーパーファミコン版が一番お気に入りですね。
こむ(出張チーム)が選ぶ
スーパーファミコンの名作ソフト3本!!
第4次スーパーロボット大戦
小さい頃は兄がプレイしているのを横目に見ながら「なんかいつも同じメンバーでやってるな…」なんて思っていました。実際、自分でやってみるとその大事さがよくわかるシビアなバランスのゲームですね。「育てたユニットが強くなっていく実感」そのものはもっと後に『ファイアーエムブレム』で知ることになるのですが、この作品が自分のシミュレーションRPGの原体験でした。原作アニメたちも全然知らなかったですが、リアル系もスーパー系も全部カッコよく見えて、当時は闘将ダイモスがお気に入りでした。よく腕を突き出して水平移動する烈風正拳突きのモノマネをしてました(笑)。
終始難しい印象でしたが「海の敵はゲッター3の大雪山おろしを使うと良い」なんてヒントもシナリオ上であったりして、そういったノウハウがのちのスパロボにも役に立っていたりしていて、なんだかんだ初スパロボがこれで良かったな~と思ってます(海でゴッグに包囲されてる第1話に四苦八苦する某作品が初じゃなくてよかった…)。
実家のスーファミは兄のお下がりでしたが、その兄に「スーパー系は回避より防御選んだ方が良い」「精神コマンド使わないと厳しいぞ」と横から助言されたりして、上手いことプレイヤーが世代交代してたんだな~…なんて、今思えば良いゲーム体験ができていたと思います。おかげさまで弟はすっかりロボットオタクになってしまいましたとさ…(これ以上打つと恐らく語りが止まらなくなるので、ここで切ります)。
星のカービィ スーパーデラックス
人生で初めて遊んだゲームがこの作品。思い出補正もなんのその、洗練された遊びやすさが光り未だにSwitchOnlineで遊んでしまいます。
横スクロールアクションがいまだに好きなのはこのゲームの影響といっても過言ではなく、ぽよふわな第一印象とは裏腹にゲームスピードはそこそこ早め、難易度もゲーム中盤につれて段階的に上がっていくので自分が上手くなった、クリアできるようになった実感を幼稚園児ながら感じることができました。
はじめて「メタナイトの逆襲」が解禁されたときは感動もので、他のシナリオにはない制限時間付きのステージが先述のスピード感や難易度上昇にも繋がっていて、リアルタイムで行われる会話シーン演出も相まってゲームに引き込まれます。
近年は桜井政博氏のYouTubeチャンネルでその製作経緯やゲームデザインについて改めて語られる機会もあり、それを観てうんうんと頷く現時点で一生話題にできるってこういうことだよな…と感じさせる1本です。
ちなみにデータが消えやすいことで有名ですがあまりの消えやすさだったので当時はもはやそういうもの、という認識でいました(さすがに終盤やクリアデータが
消えるのは少しショックでしたが…)。それでもまた1日で消えたところまで戻したりするのも良い思い出。
がんばれゴエモン きらきら道中〜僕がダンサーになった理由〜
最後に紹介するのは『がんばれゴエモン』シリーズのスーファミ4作目です。
宇宙に飛び出るストーリー、ボス戦がミニゲーム戦だったり謎のサブタイトルなどシリーズの中では変わっている要素の多い作品ですが、ゲームの密度の高さには今でも感動するほどです。スーファミソフトながら主役キャラ+αには声優さんのボイスも沢山入っていて、『実況おしゃべりパロディウス』もそうですが、当時のコナミの音声に対しての技術の高さも感じられるものになっています。
ボス戦ミニゲームも成功・失敗でそれぞれ演出が凝っていたりで、やたらテンションの高いゲームオーバー画面見たさもあいまって全部のパターンを試したくなる、そういった探求心をくすぐられた面白さがありましたね。
「ヘイ、ブラザー!? ギブ・アップかい!?(ドンドッコドンドッコ)」のセリフは未だに身内ネタで使ってしまいます…(笑)。
初めて遊んだゴエモンは『ゆき姫』だったのですがその次に遊んだのがこちらだったので初見はそのパワーアップぶりとノリの軽快さに目を丸くしたものでした(発売年を調べたら『ゆき姫』から4年後の作品でした。同じハード内での進化がすごい~!)。
過去作とのギャップの激しさやゴエモンインパクト戦の仕様変更が気になる方も多いかもしれませんが、自分にとってはある種シリーズをよく遊んでなかったからこその楽しい体験ができたのかな…と不思議な縁をしみじみ感じさせます。
あむちゃん(査定チーム)が選ぶ
スーパーファミコンの名作ソフト3本!!
トレジャーハンターG
スーパーファミコン最後期の作品のひとつで隠れた名作。
7つのオーパーツを探して大冒険という王道RPGですね。
友達の家まで遊びに通っていた際に教えて貰ったタイトルで、戦闘システムにシミュレーション要素を採用しております。
若干戦闘システムにとっつきにくさがあるものの、グラフィックや音楽・世界観が非常に洗練されており、大冒険に出るワクワク感を味わえる作品です。
冒険心を掻き立てる作品はゲームアーツの『グランディア』まで出会えなかったものあって思い出補正が強く、選ばせていただきました。
NAGE LIBRE ~静寂の水深~
女子高生5人が元の世界に帰るために奮闘する系のシミュレーションRPG。
なんといっても「着せ替え」が出来るという点に魅力がありますね。制服(長袖・半袖)・体操服(ブルマ)・水着などに着替えることができます。
もちろん敵キャラも着替えるので、キャラクターによって様々なコスチュームを楽しめます。
中学生だった私にとっては性癖ブレイカーとなった作品で、この作品を遊んだ後、Windowsゲームの『全国制服美少女グランプリ』をドキマギしながら購入し、アダルトな世界へ道を踏み外していくこととなりました……みんなには内緒だぞ!
スパークスター
メガドライブ『ロケットナイトアドベンチャー』の続編で、メガドライブとスーパーファミコンでは内容が異なる構成をしているアクションゲーム。
全体的に難易度が高く、ベリーハードより上のクレイジーハードまで実装されています。
グラフィックの綺麗さはもちろん、スピード感あるアクションが最大の特徴ですが、とにかくBGMがめっちゃカッコイイ楽曲ばかり!!
スーパーファミコンでこんな音出るんだ! …と、鳥肌が立つほど感動したのは今でも忘れられません。
残念ながらいまだにサントラが発売されておらず、いつか商品化されてほしい作品のひとつです。
この作品のすぐ後に『ゴエモン3 』の発売もあったせいか、コナミ作品の中ではややマイナーな部類の作品となっております。
…さて、今回はここまでとなります。
お楽しみいただけましたでしょうか?
ちなみに、前の記事はこちら(↓)
BEEPスタッフが趣味で選ぶ! スーパーファミコンの名作ソフト【その1】
BEEPスタッフが趣味で選ぶ! スーパーファミコンの名作ソフト【その2】
BEEPスタッフが趣味で選ぶ! スーパーファミコンの名作ソフト【その3】
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