生産終了から約20年の歳月が過ぎた今も支持の高いスーパーファミコン。
BEEPスタッフが私的名作BEST3を選ぶ企画、待望のパートIIです!
「蓼食う虫も好き好き」とは言いますが、人の好みは本当に千差万別です。多くの人が認めるゲームがある一方で、特定の人にだけ深く突き刺さるゲームもあります。世間の評判に関係なく、私見だけでスーパーファミコンの名作を3本挙げてもらうこの企画、おかげさまで好評です。調子に乗って、別のスタッフにもやってもらいました。
目次
間正(査定チーム)のスーパーファミコンの名作ソフト3本!!
『大爆笑 !! 人生劇場 ~大江戸日記~』タイトー
スーパーファミコンのソフトで一番思い出に残っているものを挙げてと言われたら私は間違いなくコレを選びます。
このソフトは小学生時代にゲーム機を持っていなかった私が親友の家で初めて触れたソフトでした。
実は成人した今でも友達の家に遊びに行ったときにプレイする定番ゲームです。
職業は芸者が好きで、恋人には「やしち」か「きんぞう」を選んでました。「きんとうんの巻物」では1回だけ三日間に渡る大喧嘩に発展しました…。今となっては笑って流してくれるとは思いますが小学生時代の友達は許してくれなかった…。
現在では話題に上がることの少ないタイトルですが、スーパーファミコンの世代を大きく外れた小学生でも楽しくでき、そして今でも遊べる素晴らしいゲームだと私は胸を張って言い続けます。
『スーパーボンバーマン2』ハドソン
こちらも先のタイトル同様に親友宅で遊んでいたゲームです。
スピードアップとキックがはちゃめちゃに好きでした、速いは強いと思い込んでいるので。でも、いくら速くても自分の爆弾で自死するんですよね、いまだに謎です(操作が下手なだけ)。
友達はファイアーアップが好きでしたが、もちろん結構な頻度で自死してました。どんぐりの背比べです。
…よく考えてみたら、対戦ゲームではなくて自分の置いた爆弾からいかに運よく生き残れるかゲームになってたような気がします。
成人した今プレイしたら、少しはマシな戦いができるだろうと期待を胸に、今度帰省した時は友達に対戦申し込んでみようかなとか思ったりしてます。休日スケジュール被ってくれ…!!
『スーパーマリオカート』任天堂
妹と一緒に笑いながらプレイしていたソフトのうちのひとつです。
私も妹も立体(3Dポリゴン)のマリオしかそれまで知らなかったので、“マリオが平たい”だけで滅茶苦茶に笑えました。現在中学一年生の弟もちょっと前に触らせたときに笑ってたので見知っているキャラに立体感がないとやっぱり面白いみたいですね。
ちなみに今も昔もずっとピーチ姫が好きなのですが、妹も好きなのでキャラ選択時はうっかりすると喧嘩に発展します。私のほうが大人なので譲ってあげていますが。
コースはスターカップのノコノコビーチ1が好きです。でも、プクプクだけはずっと嫌いです。
実家に帰省するたびに姉弟で通信対戦しているSwitchのマリオカートもスーパーファミコンのマリオカートがなければ世になかったのでご長寿ありがたタイトルです。
ボイラー松井(出張チーム)のスーパーファミコンの名作ソフト3本!!
『ストリートファイターII』カプコン
あまりにも言わずと知れたタイトルですが、ストIIを外して何も語れないのでランクインです。
ド田舎住まいの私も高校へは電車で通うようになりました。そして友人に誘われて入ったゲーセンでストIIを見た衝撃は今でも忘れません。
「操作する前から動いてる!」…要するに構えモーションなのですが、これだけで虜になりました。よく分かりませんが、最初の衝撃はココだったんですね。
SFC版ではアーケードと遜色ないプレイ感覚で移植され、そのレベルの高さに驚かされました。もちろん「操作する前から動いている」ので、お家でプレイできる喜びもひとしおです。
緻密にカッコ良く書き込まれたドット絵やアニメーション、そして音楽などにばかり目が行ってしまう質なので、周りが俺より強いやつらばかりになってしまいましたが、左親指の腹がガッチガチに固まるという、己の肉体の進化をゲームで体験できたのでした。
現在の私の友人や生活の原点でもあります。
『モータルコンバット 神拳降臨伝説』アクレイムジャパン
あまりにも言わずと知れたタイトルですが(略)。
海外で大人気と噂は聞いていましたが、もちろん地方ゲーセンで稼働することはありませんでした。
どうやらSFC版が発売されると聞き、雑誌を見てレビューに飛び交う「残虐」というワード、そして役者さんの実写取り込みによる異様なグラフィックを見た私は、お年玉を手にしてゲームショップに向かい本作をゲットしたのです。元旦にです。
ゲーム自体は非常に大味で戦略もへったくれもないのですが、醍醐味はご存じ「究極神拳」ことFATARITYにあります。決着後の相手にトドメを刺す技、究極神拳こそがこのゲームの華。相手を氷にして割る、電撃で灰にする、炎で焼き尽くす、などなど。ストIIなどの真剣勝負の箸休めにもってこいでした。
しかし、ほどなくして「海外のMD版はドバドバ血が出るし首引っこ抜いたりする」という話を聞き、私はお金を握りしめ、秋葉原へと向かう電車に乗ったのでした。
『デザエモン』アテナ
「誰でも簡単にシューティングゲームが作れる!」
グラフィックやアニメーション、音楽に惹かれてゲームを見続けていた自分にとって、こんな夢のようなゲームが他にあるでしょうか(なくはない)。
パッドを使ってポチポチと自機や敵、背景をドットで描いていきます。敵機のモーションや弾の種類を決めてステージに配置すれば、もうそれっぽくなります。超簡単です。
さらに音楽も作れてしまうのもデザエモンのすごいところ。
メロディーラインを楽譜に配置する程度でも、演奏のテーマとコードを決めるだけで立派なBGMになってしまいます。
学生時代、自分用の他に共用のデザエモンも用意していました。
友人達とあーだこーだ言いながらゲームが出来上がっていくのは本当に楽しかったです。
通っていたのがデザイン系の学校だったので、友人宅にソフトをしばらく置いておくと面白いキャラやカッコいい音楽が追加されているという神アプデも随時行われていました。
友人たちとの交流にも役立ってくれたデザエモンは今でも大変思い出深いゲームです。3本目を購入してイチから作ってみたくなってきました。
十万石マン次郎(査定チーム)の選ぶスーパーファミコンの名作ソフト3本!!
『バハムートラグーン』スクウェア
一本目のソフトはスクウェアの『バハムートラグーン』になります。
本作品はSFCも末期で、PS1がメインになりつつあるタイミングで発売されました。
ジャンルとしてはSRPGで、相棒となるドラゴンを育て上げ一緒に戦いに挑むという育成要素が追加された珍しいタイプとなっております。
ゲーム本編の難易度やドラゴンの育成に関する事柄等語りたい事が山ほどあるのですが、何と言ってもこのゲーム、今では絶対に出せないようなブラックジョークやムフフなネタがてんこ盛りなのです。
次のステージに進む間にあるチャプターの自由行動では、本作の有名ヒロイン『ヨヨ王女』の〇〇〇を数回手に入れる事ができたり(しかもドラゴンの育成に使えちゃうという)、その他にもゲーム中の回復アイテムは『ドラッグ』という物なのですが、使いすぎたキャラが回復アイテム中毒になったり、今では規制対象の「オ〇マ」ネタやキノコの栽培に勤しんだり、もうネタを拾うとこれだけでほかの作品の紹介を奪いかねないほど内容が濃いのです!
もちろん、そんなネタ要素を抜きにして、ドット絵、BGM、システム、ストーリーどれを取っても非常に良い作品です。
特にBGMに関しては「ザコバトル1」という名前ながら、こんなおしゃれなザコバトルがあるか!?と思ってしまうほどの良BGM。
wiiとwiiUではバーチャルコンソールにて配信がありましたが、Switchでの配信も期待したい1本ですね!
ちなみに推しキャラのアナスタシアとバルクレイのサブストーリーは必見です。
『スーパーアレスタ』東宝
二本目のソフト東宝から発売された『スーパーアレスタ』になります。
こちらはコンパイルで有名なSTGシリーズの『アレスタ』シリーズの作品になります。
同シリーズの定番であるウェポンのチェンジシステムを今作でも搭載しており、8種類の武器種が存在しています(あまりSTGが得意ではないという人向けには3番の武器である「サークル」がおすすめです)。
さて、このゲームSTGには珍しく全10面という非常になが~いゲームとなっております。イメージ的にはやはり5~6面というものが多い中、ここまでボリュームがあるものはなかなかに珍しいと思います。…とはいえ、クリア自体はノーミスなら1時間ほどでクリアできるので気軽に遊ぶ分には問題ありませんね!
残念ながらこちらの作品はまだアーカイブス化や『アレスタコレクション』等には収録されておらず(『アレスタコレクション2』が出ればワンチャンス…!?)、SFC版を手に入れてプレイするしかないのですが、エンディングもスッキリしており、クリアした時の満足感をぜひ味わってほしいです。
『サンサーラ・ナーガ2』ビクターエンタテインメント
三本目のソフトはビクターエンタテインメントの『サンサーラ・ナーガ2』になります。
キャラクターデザインは桜玉吉、音楽は川井憲次、脚本は伊藤和典、監督・原作は押井守と非常に“濃い”メンバーによる作品となっております。
FCで発売されました『サンサーラ・ナーガ』の続編タイトルになりますが、ストーリー等は一切関係なく、本作だけで完結する内容となっております。
自分がこの作品にガッツリハマったのはやはり所々に散りばめられる「押井イズム」に心を奪われたのだと思います(個人的には『パトレイバー』が好きなのでその点も相まってかもしれません)。
…ただ、おすすめはするのですが、とてつもなく面倒くさいゲームです。面倒くさすぎて本当にRPGやっているのか疑問になるレベルで面倒くさいです。道中のエンカウント率の高さも面倒のひとつですが、「子供が生まれた際の役所への申請や病院での手続き」が本当に面倒くさい! 何を言ってるんだ?とお思いになるかもしれませんが、このゲーム主人公は龍使いとして、裏切り者のアムリタという親友を訳あって追うという物語なのです(この訳も非常に長い上に面倒複雑)。旅のパートナーである、喋ることのできる竜の白竜が道中で子を成して(しかも双子)、新たなメンバーとして追加されるのですが…この世界ではたとえ竜であっても子供は子供、ちゃんと役所への申請等が必要となるんです。ここですごく手間がかかる上に、様々な部署をたらい回しにされるという…。それが終わったと思ったら、生まれた双子の世話をするために育児をしたりと、正統派RPGでは体験できないようなことが沢山あります。正直、このゲームはここで諦めてしまった人もいるんじゃないかな?と思うほど。
面倒、面倒と先程から言っていますが、独特のストーリーやなぜアムリタが裏切ったのか、不思議な世界の行方など、気になりだしたら止まらない作品です。
こちらも現状アーカイブス化等はされておらず、SFC版かリメイク作品であるGBA版のみが遊ぶ方法となっております。
特にSFC版を遊ぶのであればぜひともセーブデータが二つありますが非常に消えやすいので両方にセーブをするようにしてゲームを進めましょう!
以上、今回は査定チームを中心にスーパーファミコンの名作を選出してもらいました。三者三様のセレクション、お楽しみいただけたでしょうか?スーパーファミコンは“面白いけれど、入手しづらいプレミアゲーム”の比率はそれほど高くないように感じます。こうしたお手軽さもじつに名機らしいですよね。
ちなみに、前回の記事はこちら(↓)
BEEPスタッフが趣味で選ぶ! スーパーファミコンの名作ソフト【その1】
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