ミシンは、英語の「sewing machine(ソーイング・マシン)」の「machine」の読みがその名称の由来といわれていますね。
1800年代には現在とほぼ同じ構造のものが完成しており、日本にはじめて持ち込んだのは歴史の教科書でおなじみのアメリカ人、ペリーだそうです。
その後、日本国内でも生産・開発が進み、現在では日本のミシンは世界トップクラスの精密機械として評価されるほどになっています。
そんなミシンの中でちょっと変わった存在が、今回、栃木県足利市より買取いたしましたジャガーミシンの『nu・yell(ヌ・エル)』です。
ゲームボーイからミシンに指示を行い、ボタンホール縫いや文字やパターンなどの刺繍を簡単にできるという、家庭用ミシンに工業用ミシンのような利便性の導入を試みたものになります。
ミシンのイラストが描かれたごく普通の外箱ですが、ゲームボーイに関する告知シールが貼られています。『nu・yell』について何も知らない人が見たら、何かの間違いかと思うんじゃないでしょうか…(笑)。
説明書のほかに解説ビデオもついています。DVDが普及するより前の製品なので、VHSテープなんですね。
本体はかなりコンパクトです。白いボディにクリアパーツのアクセントがあり、オシャレな感じにまとまっていますね。ブルーのほかにもピンクやオレンジ、パープルなどのカラーバリエーションがあり、これは当時のヒット商品「iMac」による影響が大きいのではないかと思われます。
電源コンセント収納部の上にあるカバーを開けると、ゲームボーイ接続用ケーブルが出てきます。コネクタはゲームボーイポケット以降の規格になっているため、初代のゲームボーイは接続できません(変換コネクタの使用も非推奨になっています)。
同梱の専用ソフト『らくらくミシン』です。開発はナツメが手がけています。ナツメといえば、ファミコンの『東方見文録』『ファイナルミッション』や、スーパーファミコンの『奇々怪界』シリーズに『ワイルドガンズ』といった、通好みな作品を制作していましたね。ファンでなくともジャガーミシンとのつながりは意外です。
説明書はフルカラーで40ページ以上あります。ゲームボーイの画面をみればだいたいわかるつくりにはなっていますが、肝心なときにはミシン本体の説明書を見なければいけないという…(苦笑)。
この『nu・yell』、どれぐらいの台数が販売されたのかは不明ですが、一定の評価は受けたのでしょう。後継として『nuotto(ヌオット)』という機種が販売されています。今ではミシンそのものの機能が大きく進化しているため、このような商品は出ていませんが、いつかまたゲーム機が違う分野でも活躍するシーンを見てみたいものですね。
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