今回、東京都葛飾区のお客様からドリームキャストのソフトをまとめて80本以上お譲りいただきました。
ドリームキャストは、「Dream（夢）」を「Broadcast（広める）」という願いをこめて命名されています。
インターネット通信用モデムを標準搭載し、今でこそあたりまえになっているゲームでのオンラインコミュニケーションをいちはやく実現しました。
アーケード基板「NAOMI」との連動もあり、そのハード名にふさわしく、先進的な意欲に満ちていましたね。
セガの家庭用ゲーム機としては（現時点では）最後のハードとなっていますが、リリースされた未来志向のソフトたちは約20年の時を経過してもなお魅力的です。
ジェットセットラジオ
スケートで駆け巡りつつ、街じゅうを自分たちのラクガキで染め上げていくアクションゲーム。ポップなデザインのトゥーンレンダリングを使用したグラフィック（マンガディメンション）が非常にハイセンスで、後続のゲームに多大な影響をあたえました。Xboxで続編がリリースされ、そこでさらに多くのファンを獲得し、今でも根強い人気を築いています。
ファンタシースターオンライン Ver.2
パソコンゲームでは1997年に『ウルティマオンライン』が登場し、オンラインゲームとして大成功していました。ですが、当時の家庭用ゲームではインターネットはほとんど活用されていませんでした。そうした中でリリースされた『ファンタシースターオンライン』は、日本初の本格的オンラインゲームとして成功を収め、セガの看板タイトルをより輝かしいものにしたといえるでしょう。ちなみに、この『～Ver.2』はバランス調整やレアアイテムの追加が行われたもので、前のバージョンのセーブデータを引き継ぐことも可能でした。タイトルに「オンライン」と入ってはいるものの、オフラインモードも充実しているため、じつは今でもちゃんと遊べます。
バイオハザード3
カプコンの『バイオハザード』シリーズといえば、プレイステーションを代表するタイトルというイメージでした。1世代前のセガサターンではハードウェア的にあまり向いていなかったのがその理由なのでしょうが、大きく性能アップしたドリームキャストでは『～2』の移植も行われ、オリジナルタイトルである『バイオハザード コード：ベロニカ』も発売されました。この『～3』はプレイステーション2版が発売されてからの移植で、海外版の難易度（かなり難しい！）が選択できたり、隠しコスチュームが最初から使えたりといったオマケ要素がポイントです。
戦国TURB
通なPC-9801ユーザーには知られていたソフトウェア制作集団「Bio_100%」が手がけていたゲームをベースにしたアクションRPG。シュールでコミカルな世界観がカルト的な人気のあるタイトルです。キャラクターデザインは大ヒット電子ゲーム『たまごっち』の企画・開発をしていた黒柳陽子氏（もともとBio_100%のメンバーでした）で、ひとクセもふたクセもあるキャラクターたちに不思議と惹かれてしまいます。
ストリートファイターIII 3rd STRIKE
対戦格闘ゲームの金字塔『ストリートファイターII』をより進化させた『～III』のシリーズ最終版。新システム「ブロッキング」により駆け引きがいっそう奥深くなっており、発売当時に大きな盛り上がりはなかったものの、時間の経過とともにその完成度の高さが浸透し、傑出した名作としての評価を揺るぎないものにしています。
F355チャレンジ
『ハングオン』や『アウトラン』『スペースハリアー』『バーチャファイター』といったセガを代表するゲームを手がけてきた鈴木裕氏によるレースゲーム。アーケードでリリースしていたタイトルの移植になります。従来の鈴木氏の作品よりもグッと現実世界の再現に寄せており、シミュレーターのような内容に驚かされたファンも多かったでしょう。一方で、ゲーム中の車の挙動はすさまじくリアルで、元レーシングドライバーで自動車評論家の太田哲也氏からも絶賛されたほど。
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