あらためて、ファミコンの名作ってなんでしょう? BEEPスタッフの私見で選んでみました!
世間で「名作」とされているもの=自分にとっての名作とはかぎらない!
ファミコンの名作といったら任天堂の『スーパーマリオブラザーズ』、エニックスの『ドラゴンクエスト』、スクウェアの『ファイナルファンタジー』、ハドソンの『スターソルジャー』など、誰もが認めるタイトルがたくさんあります。
ただ、そうした世間の評価とは関係なく「自分の中ではこれが名作なんだ!」というものがあるのも趣味嗜好の世界です。
前回に引き続き、BEEPスタッフ3名に忖度なしの趣味だけでそれぞれのファミコンソフトBEST3をピックアップしてもらいました。
目次
RF丸山( 法人担当・営業 )のファミコンの名作 BEST3!
ミネルバトンサーガ ラゴンの復活(タイトー)
1987年発売。
森田将棋でお馴染みのランダムハウスさんが開発したRPG。
ゲーム内容は一般的な中世ファンタジーRPGですが、傭兵を雇って戦わせるなど戦闘システムは面白いものでした。
RPGとしても練られたシナリオがとても良かったです。シンプルだけど耳に残るBGMはカセットテープに録音するくらい好きでした。
購入時、傭兵システムに熱を入れました。成長いかんでは主人公をも凌ぐ力を発揮していました。
仲間が頻繁に入れ替わるのも特徴でした。彼らには彼らの人生がありパーティーに縛り付けない主人公の度量の大きさに当時は感心したものです。
私が今でも『ミネルバトンサーガ』を気に入っている点は、ジャケットデザインが秀逸な事です。『ザナドゥ シナリオII』や『ソーサリアン』で有名な米田仁士さんの作品なのですが、躍動感があり大好きなイラストです。ソフトは今でもゲーム棚に面出しで飾っているほどです。
みなさんも一度『ミネルバトンサーガ』を遊んでみてください。その際はバックアップ電池の交換をおすすめします。
スペースハンター(ケムコ)
1986年発売。
『ダウボーイ』や『スパイvsスパイ』など海外ゲームの移植で有名なケムコさんのオリジナル作品。
購入の動機は実に単純。かわいい主人公「アルティアナ」のパッケージイラストに惹かれ購入したのです。私の場合この現象は『マドゥーラの翼』や『レイラ』などでも見られますね(笑)。
ゲーム内容は画面切り替え方式のアクションゲームで、アイテムを取りつつ広いマップを攻略するシステムでした。
6つの惑星にいるボスを倒し攻略するのですが、弱点がそれぞれ違っていて有効なアイテムを使わないとクリアできませんでした。その後発売した『ロックマン』でも同じようなシステムでしたよね。
ゲームBGM好きな私からしたら2曲しかないテーマ曲には残念な思いしかないのです。妙に耳に残るので嫌いじゃありませんでしたが…。
当時、こづかいをはたいて買ったソフトなので「クソゲー」などと決して思わなかったです。でも、作った人の名前を見てやる!…って気持ちになっていたのだけは覚えています。結局やっとのことでラスボスを倒してもスタッフロールがないのは残念でしたね。
エクセリオン(ジャレコ)
1985年発売。
言わずと知れたジャレコさんの固定画面型シューティングゲーム(少しスクロールはします)。私の生活圏内のゲームセンターでは見たことがなく、ファミコンでその存在を知りました。
近所のファミコンショップでもお求めやすい価格だったと記憶しています。
『エクセリオン』は妙にリアルな浮遊感を制御しつつ、2種類の武器で敵を倒すゲームでした。強力な連射ミサイルは弾数制限があり、節約プレイを心がけました。もったいない精神を養ってくれたゲームでもありました。
自機には独特な慣性が働いており、子供の頃の私には思いどおりに操作ができませんでした。その後毎日毎日重力と戦い、操作をマスターした頃に登場した『スーパーマリオブラザーズ』に夢中になるのでした。
『エクセリオン』はしばらくカセットケースから出されることはなかったのでした。
ボイラー松井(出張チーム)のファミコンの名作BEST3!
ドラゴンボール 神龍の謎(バンダイ)
近所のキッズの間で何故かセガのSG-1000IIが流行ったせいでファミコンデビューが遅れ、はじめて買ってもらえたファミコンソフトが『ドラゴンボール 神龍の謎』でした。
体力が徐々に減っていくという、半ば毒のような状態でゲームを進めていくのですが、良ゲーかクソゲーかもわからないまま毎日無心になってプレイしていました。
何でも願いをかなえてくれることで有名な神龍ですが、先のステージがちょこっと見られる「みらいをみる」、タイトル画面の神龍が横にスイスイ動くだけの「タイトルのドラゴンをうごかす」、亀仙人のくだりで一度見たイベントを再度見る「ギャルのパンティがほしい」、体力の最大値が増える「パワーをUPする」の4択式願いとなっています。「パワーをUPする」以外は実用性ゼロですのでこれからプレイの方はご注意ください。
ファンタジーゾーン(サンソフト)
ゲーセンのない僻地に住んでいた私がたまに行けたのは、叔母の勤めていたスーパー銭湯のゲームコーナーでした。
『アフターバーナー』や『アウトラン』といったゴージャスな体感ゲームが存在感を放つ中、『ファンタジーゾーン』のキャッチ―なグラフィックと音楽は少年時代の私の心に刺さりまくりました。
そんな『ファンタジーゾーン』がファミコンで出たことは当時とても嬉しく、こちらもまた何とかクリアできるようになるまでプレイしました。アーケードと比べ色々劣っている部分があることは当時でも理解しつつ、それでもお家で遊べた感動は今も忘れません。ボス戦では背景が無くなり、大型のボスを背景に描くことで表示する、といった情報を当時どのようにしてかは忘れましたが知って感心していました。ウィンクロンの手(?)が少ないのは助かります。
バイオ戦士DAN(ジャレコ)
なけなしのお金でなぜこれを買ったのか覚えていません(たぶんジャケットの絵がカッコ良かった)。SF横スクロールアクションゲーム、といった感じでしょうか。
エイリアンであるボスがプレイ時間と共に成長し、体力が増えていくという緊張感あふれるシステムがとても印象に残っています。その緊張感や毒々しいステージのグラフィックに反して、謎の陽気な演出が多いのも魅力であると思っています。
友好的なエイリアンと連打で押し相撲対決や、武器をパワーアップしてくれる中国人、宿屋で休憩をすると浴衣でくつろぐDANの一枚絵が見られるなど、一服の清涼剤と取るか雰囲気台無しと取るかはプレイヤー次第です。ゲーム自体は多彩なアイテムを駆使した攻略もありちょうどいい歯ごたえと感じますがどうでしょう。音楽もかっこいいので必聴です。
天元中(BEEP秋葉原店・店長)のファミコンの名作BEST3!
アイドル八犬伝(トーワチキ)
自分は“やっていて楽しい気分になるゲーム”が好きなんですね。そういうワケで『アイドル八犬伝』は徹底して明るくて、楽しいアドベンチャーだからお気に入りです。
買ったきっかけとしては『東方見文録』のクレイジーさが好きで、開発元が同じナツメだからってトコなんですが、タイトルからして「八犬」と「発見」をかけていてライトな雰囲気を出してるし、オープニングで流れる「キミはホエホエむすめ」も軽快なノリだから、ホレちゃいますよ。主人公・エリカのグラフィックもバリエーション多くてかわいい! まぁ深い話や難解な謎解きがあるわけじゃないんで、プレイ後で印象に残るのは「ありがトーワチキ」ってダジャレくらいなんですけど(笑)。あとエリカのかわいさ!
これは余談ですが、自分が学生のころ、ライターのアルバイトしてた先の編プロの人が「ウチもファミコンのソフト作ってた時期があってねぇ~。『アイドル八犬伝』ってタイトルなんだけど…」って話を聞いてビックリしたのもプラス評価に作用してますね(エリカのコスチュームデザインをしてた人が自分の行ってる部署の上司だったという…)。
ギミック!(サンソフト)
サンソフトといえば初期は『スーパーアラビアン』『ルート16ターボ』『いっき』と、あまりパッとしないゲームばかりだったのに、いつの間にか『超惑星戦記メタファイト』『ラフ ワールド』『バトルフォーミュラ』といった渋い傑作を出すようになっていたのがカッコいいですよね。…で、そうしたサンソフトの傑作の極みがこの『ギミック!』だと思うんですよ~!
グラフィックデザイン、サウンド、演出とすべてがハイレベル!! それだけにゲームがちょっと難しいってのはもうしょうがないでしょってハナシですよ。大型バイクの走りを楽しみたいならちゃんと免許取らなきゃいけないようなモンで(笑)。
ちなみに、アーケードゲーム機の「exA-Arcadia」で『ギミック!EXACT☆MIX』としてリメイクされていて、こっちも素晴らしいデキです。設置されてるゲーセンに行くといいですよ! お金に余裕のある人はBEEPでハードごと買っちゃってもいいですよ! 自分は買いました!
バルーンファイト(任天堂)
身につけた巨大風船で浮遊し、自分と同じように巨大風船で飛んでいる敵を倒していくシンプルなゲーム内容ですが、操作にちょっとクセがあるおかげで非常にテクニカルなところの奥が深いですね。2人同時プレイだったら協力してもいいし、お互いの足を引っ張る対戦もアツイ!
『マリオブラザーズ』や『アイスクライマー』も同じ要素を持っているものの、『バルーンファイト』は雷の隙間をくぐり抜けて風船を割っていく「BALOON TRIP」があることで別格の存在になっています。ホントこの「BALOON TRIP」が1人遊びとしては通常のゲームよりもアツいんですよ! 風船の位置も決まっていて、雷も固定されている序盤を過ぎれば、あとはひたすらランダムなパターンで出現する風船と雷をどう処理していくのか、いつになっても気の抜けないスリルがたまらない!!
しかも“風船を全部割る”“画面の右側1/4には移動しない”といった自分なりのルールを設定すると、弾幕シューティングのハードモードばりに精妙な操作が必要で、これをやり遂げた時の爽快感は最高だと今でも言い切れますね。一生遊んでいられる1本です!
…と、今回はここまで。
任天堂のタイトルが1本しかないあたり、みんな好き勝手に遊んできたんだナァって思いますね。ナムコやコナミも忘れてませんか?…っていう(笑)。
でも、個人的な好みの話ですし、これでいいんです! 次も準備中ですので、お楽しみに!!
BEEPスタッフが趣味で選ぶ! ファミコンソフトの名作BEST3!!(その1)はこちら
BEEPスタッフが趣味で選ぶ! ファミコンソフトの名作BEST3!!(その3)はこちら
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