西和彦氏によってMSX3の開発状況がいろいろとアナウンスされている現在、かつてのMSXも静かに盛り上がりを見せつつあります。先日も宅配買取にて福井県鯖江市のお客様からもMSXのソフトをお譲りいただきました。コレクターからの大量買取ではありませんが、粒ぞろいのタイトルなので、ここで紹介いたします。
『サーク』
『ミステリーハウス』『は~りぃふぉっくす』シリーズなど、アドベンチャーゲームのメーカーというイメージの強かったマイクロキャビンが手がけたアクションRPGになります。もともとサウンドのクオリティの高さには定評のあるメーカーでしたが、この『サーク』MSX版は特に音の作りこみがすばらしいです。グラフィックのタッチも刷新されていて、すでに他機種版をクリアしていたとしてもプレイする価値のある仕上がりといえるでしょう。
『ザ・キャッスル』
第2回アスキーソフトウェアコンテストのグランプリ受賞作品を製品化したものです。少女漫画家のめるへんめーかー氏のパッケージを見ると中世ヨーロッパを舞台にしたアドベンチャーのようですが、ゲームはアクションパズルになります。難易度はかなり高めながらも評価は高く、後に続編として『キャッスルエクセレント』が発売されました(こちらはファミコン版も発売されたので、知っている人も多いでしょう)。
『クリムゾン』
『リザード』や『夢幻の心臓』シリーズのクリスタルソフトが新しいRPGとしてリリースしたのがこの『クリムゾン』です。『夢幻の心臓』シリーズがファミコンの『ドラゴンクエスト』や『桃太郎伝説』に影響をあたえたのはよく知られていますが、その制作メーカーが手がけただけあって、パーティーシステムやコマンド戦闘などはきわめて現在の王道的なRPGのつくりです。この『クリムゾン』シリーズは当時のPCゲームファンにも受け入れられ、第3部まで続いていきます。
『ナイト・ロアー』
『バトルトード』や『スーパードンキーコング』などを開発したレア社の前身であるUltimate Play the Game社が発売したパズルアクションゲームです。イギリスやヨーロッパではかなりのヒット作だったようで、それを日本に持ち込んだのはジャレコでした(そのため、ファミコンディスクシステム版もリリースされています)。斜め上から見下ろすタイプ(いわゆるクォータービュー)の画面構成で、ビジュアル的にとてもスタイリッシュです。
『カオスエンジェルズ』
3DダンジョンRPGでモンスターはすべて美少女系、しかも特定の条件を満たせば襲うこともできる(ちょっとHなグラフィックが見られる)…と当時のアダルトゲームとしてはかなり先進的なスタイルの作品。ゲーム内容も凝っており、マッピングをすることで見えてくる仕掛けがあったりします。パッケージイラストを手がけたのは明貴美加氏(『機動戦士Zガンダム』のメカニックデザインや『銀河お嬢様伝説ユナ』のキャラクターデザインなど)です。MSX版はPC-88版よりも後発ということで、モンスターが追加されているのもポイントですね。
『笑ウせぇるすまん ①』
『ディスクステーション』や『アレスタ』のコンパイルが手がけたオムニバス形式のアドベンチャー。原作はもちろん藤子不二雄Ⓐの漫画で、アニメ化されたエピソードをベースに作られています。マルチエンディングになっていて、原作ではバッドエンドであっても、進めかたによってはハッピーエンドを迎えることもできるのが特徴です。シリーズ化される予定でタイトルに「①」とナンバリングされていますが、MSX版のリリースはこれだけで終わってしまいました(ほぼ同時に展開していたPC-98版は③まで出ています)。
『スーパーピンクソックス』
『ディスクステーション』と同様にディスクマガジン形式で発売されていたのが『ピンクソックス』シリーズになります。『ディスクステーション』と異なるのは、内容がアダルト向けであることでしょう(コンパイルもアダルト向けに『ピーチアップ』シリーズを開発していましたが…笑)。タイトルに『スーパー』と冠しているのは増刊号的扱いで、収録作品もボリュームのあるものになっています。開発は『グラフサウルス』を手がけたBIT2で、グラフィックのクオリティも高いのが特徴です。
BEEPではMSXシリーズをはじめ、各種パソコンのハード&ソフトを買取しています。
付属品がなくても大丈夫(ハードはパーツのみソフトはディスクのみでもOK!)ですし、たとえ動作しないものであっても、できるかぎりのお値段をつけるようにしております。
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どうぞよろしくお願いいたします。