シューティングゲームは万人受けするタイプのジャンルではありません。ただ、”撃って、避ける”というゲームシステムは昔から安定しているため、レトロゲームであってもとっつきやすいと言えます。説明書をじっくり読まなくてもすぐに遊べるのは、ゲームとしてはかなりの長所ですよね。
今回、佐賀県佐賀市のお客様からはプレイステーションの名作シューティングを中心に、レアハード「レーザーアクティブ」用の『ハイパリオン』を含むコレクションをお譲りいただきました。
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『ハイパリオン』
レーザーアクティブは音響機器メーカーとして知られるパイオニアが主導していた記録メディア「LD(レーザーディスク)」とゲーム機の融合をはかった機械です。LDプレーヤーの本体に拡張パックとしてメガドライブやPCエンジンのゲーム機能を追加できるようになっており、LDの高画質な映像を使用したゲームを楽しめました。ただ、本体や拡張パックが高価格だったことに加え、ゲームショップでの流通もほとんどなく、発売された1993年の翌年にはセガサターンやプレイステーションが市場に登場するタイミングの悪さもあり、ひっそりと姿を消していった感があります。
この『ハイパリオン』はレーザーアクティブのメガドライブ拡張パック(メガLD)用ソフトで、3Dビューのシューティングです。ゲーム自体はオーソドックスなつくりながら、シャープなメカの映像とSFファンをしびれさせる演出はいかにもタイトーらしく、『ナイトストライカー』や『メタルブラック』『レイフォース』といった傑作を手がけるメーカーの手腕が発揮されています。
『ドン・キホーテ 七つの水晶の物語』
これもメガLDのゲームですが、シューティングではなく、アニメーションをふんだんに利用したアドベンチャーゲームです。コマンド選択式の戦闘シーンもあり、ここでもダイナミックなアニメーションを導入しています。
…が、この作品がすごいのはゲーム内容よりも制作陣の豪華さでしょう。
脚本・演出は今でも映画プロデューサーとして活躍中の佐倉寛二郎氏。また、キャラクターデザイン・作画は、後にスタジオジブリ作品や細田守監督作品の数々で原画や作画監督を務める青山浩行氏です。さらに、監修には高畑勲氏や宮崎駿氏の先輩であるアニメーターの大御所・大塚康夫氏が携わっています。当時としても気鋭のスタッフとして関わったのでしょうが、今では信じられないような顔ぶれです。
『ザナック×ザナック』
コンパイルの名作『ザナック』ファミコン版の移植とプレイステーション用にリファインされた新作『ザナック ネオ』をカップリングしたものです。ファミコン版『ザナック』は国内のディスクシステムバージョンと海外で発売されたロムカセットバージョンの両方を収録し、さらにアレンジを加えたスペシャルバージョンがあり、ファンにはたまらない内容。『ザナック ネオ』はゲームグラフィックとサウンドを強化しただけでなく、連続ヒットによるボーナスシステムを採用し、爽快感を高めています。発売が2001年11月で、もう市場にはプレイステーション2が登場していたことや、制作のコンパイルが2002年末には解散(さらに2003年には経営破綻)と、タイミングに恵まれなかったのが惜しまれる1本です。
『R-TYPE Δ』
ため撃ち(波動砲)やフォース、特徴的なレーザー攻撃、そして圧倒的存在感のグラフィックでシューティングゲーム史に金字塔を打ち立てた『R-TYPE』は、1993年のスーパーファミコンで『R-TYPE III』をリリースしてからは、家庭用ハードでシリーズ展開していくことになります。1998年、プレイステーションで発売されたこの『R-TYPE Δ』は、ゲーム内容は従来のシリーズを継承しつつも、グラフィックはフルポリゴンという構成に変わりました。ゲームのプレイスタイルは同じでもカメラワークの演出強化によりモダンな『R-TYPE』になっています。
『R-TYPE FINAL』
タイトルどおり、アイレムのシューティングとしての『R-TYPE』シリーズ最終作(後にPSPではシミュレーションゲームとして『R-TYPE TACTICS』が発売されました)。ハードウェアの進化にともない、グラフィックやサウンドが『R-TYPE Δ』から大幅に向上しています。ステージ分岐といった新要素の追加や、選択できる機体のバリエーションの大幅アップ(総計101機!)など、家庭用ゲームとして何度も繰り返し遊べる設計を導入した意欲作です。
『サンダーフォースV』
メガドライブでシリーズの熟成を重ね、セガサターンで現代的な3Dグラフィックのシューティングになった『サンダーフォースV』のプレイステーション移植版です。セガサターンの熱心なユーザーからすれば「テクノソフトが看板タイトルをプレイステーションで出すなんて…!!」という気になったかもしれませんね。ただ、SFやロボットアニメ好きにはたまらない演出が多く、ゲームもテンポよく進む(移植にあたって難易度も調整されています)ので、シューティングを広めるキッカケになったのではないでしょうか。
『ファンタジーゾーン コンプリートコレクション』
SEGA AGES 2500シリーズの最終作品です。アーケードタイトルだけでなく、家庭用版や海外版などのバリエーションも収録した『ファンタジーゾーン』好き必携の内容になっています。ファミコン版をベースにリビルドした『ファンタジーゾーン ネオクラシック』や過去のシリーズ作のBGMも楽しめる(ただし、セーブデータが必要)サウンドモード「セガ・サウンド・トレジャーボックス」もあり、コストパフォーマンスの高さがとんでもないです。
BEEPではあらゆるハード、あらゆるジャンルのゲームソフトを買取しています。宅配便による買取だけでなく、出張対応でもお客様に費用をご負担いただくことはありません。秋葉原や宮前平の店舗、あるいは埼玉県羽生市の本社へのお持ち込みも歓迎しております。メールのほか、LINEやチャットでのお見積りのご相談も承っておりますので、どうぞお気軽にご連絡くださいませ。
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