「今は楽しむ余裕がないけど、とりあえず買っておこうかな…」と、ついつい未使用のものが増えてしまうのは本やプラモデルだけでなく、ゲームでもよくある話です。
今回、富山県富山市のお客様からはセガサターンのソフトの未開封品をなんと150本以上買い取らせていただきました。
「ゲームは遊んでこそ意味がある!」というのは正論ですが、こうしたキレイな状態のものがあると、棚に飾って美術品のように眺めたくなる気持ちもよくわかりますね。
いくつかタイトルが重複しているものがあったりするのですが、“遊ぶ用”と“保存用”のつもりだったんでしょうか?(余計な詮索はしませんが…)
目次
『バーチャファイター リミックス』
セガサターンといえば『バーチャファイター』の熱狂的ブームをはずして語ることはできないハードです。3Dグラフィックで対戦格闘ゲームをさらなる高みに到達させた名作ですね。アーケード用基板「ST-V」用に開発された『~リミックス』を移植したものが本作で、キャラクタービジュアルが『~2』に近い見た目にアップデートされているのが大きな特徴です。イラストレーションには寺田克也氏を起用していることにも力の入れようがうかがえます。
『デイトナUSA』
プレイステーションではナムコの『リッジレーサー』がローンチタイトルとして好評で、セガもそれに対抗するかのようにアーケードで展開していた『デイトナUSA』を発表します。ライバルにぶつかることでブレーキングをしたり、コースの逆走ができたりと、従来はありえなかった豪快さが人気のレーシングゲームです。当時最先端のハードウェアを使っていたアーケードの完全再現はできなかったものの、光吉氏の歌が増えていたり、車のかわりに馬で走れる「デイトナUMA」があったり、遊び心にあふれた好移植です。
『電脳戦機バーチャロン』
セガサターンは従来の家庭用ハードよりも性能が飛躍的に向上したため、アーケードゲームの完全移植もかなり実現しやすくなりました。ただ、この『バーチャロン』は『デイトナUSA』同様、当時の最新基板を使ったタイトルで、インターフェースも2本の操縦桿という特殊なもの。移植のハードルはかなり高かったはずですが、専用の周辺機器ツインスティックも併売する形でクリアされたのですから、ファンにはたまらない1本でした。
『ダライアス外伝』
セガサターンは2Dグラフィック処理に関しては強く、アーケードゲームの移植再現度に関してはかなりのものでした。タイトーのシューティングの中でも人気の高い本作もアーケード版そのままの仕上がりで、サターンはゲーマーのためのハードであることを知らしめました。
『トア』
メガドライブの末期にリリースしていたアクションRPG『ストーリ・オブ・トア』の続編。セガを代表するRPGといえばやはり『ファンタシースター』ですが、大ヒットしたとはいえないタイトルを新世代機でも継続してくれたのは手厚いファンサービスですね。
『エネミー・ゼロ』
当初はプレイステーションで発売される予定だったものの、急きょセガサターンで発売されることが発表され、物議を醸した作品です。メーカーの代表である飯野賢治氏が購入者に直接届けに行くという奇抜な特典のある限定版が販売されたことを覚えている人も多いでしょう。アクションアドベンチャーで「音を頼りに見えない敵と戦う」というシステムは、データイーストがPCエンジンで出していた『サイレントデバッガーズ』を参考にしたそうです。過去の良作に対するリスペクトがしっかりあったからこそ、飯野氏は新進気鋭のクリエイターとして活躍したのではないでしょうか。
『ナイツ』
メガドライブで『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズを手がけたソニックチームが新作を出すということで、注目されたアクションゲームです。夢の世界を舞台にした幻想的なビジュアルのすばらしさに加え、プレイヤーのとった行動でプレイ中の音楽が変化するというシステムはゲームへの没入感をより高めてくれました。後にドリームキャストで発売される『ソニックアドベンチャー』『ファンタシースターオンライン』でも本作のキャラクターや楽曲が使われることからも、開発スタッフにとっても思い入れのあるタイトルであることが伺えますね。
『センチメンタルグラフティ ファーストウィンドウ』
甲斐智久氏の魅力的なイラストとメディアミックス展開で発売前から人気を博し、一部では「ゲームを発売しなくてもいいのでは?」とも言われた『センチメンタルグラフティ』のお披露目ディスクです。内容としては、イメージイラストや声優オーディションのムービーが収録されており、ゲーム要素は一切ない(体験版も未収録)のですが、イラスト人気がすさまじく高く、入手困難なアイテムでもありました。
『スーパーリアル麻雀PV』
セガサターンは同時期の競合ハードよりもギャルゲーやお色気要素に寛容だったのも特徴でした。『スーパーリアル麻雀』シリーズがアーケード版を完全再現したのはファンにとってセンセーショナルな出来事だったと思います。3DOやPC-FXもアーケード版に準拠した内容の移植が出ていたとはいえ、サターンのようなメジャーハードでリリースされるのは衝撃の大きさが違います。メガドライブのときにはひたすら硬派なスタイルだったのに対し、軟派になったという見方もありますが、そうした変化があったからこそサターンはメジャーな存在になったともいえるでしょう。
BEEPは「はじめに最大限の買取金額を提示して、アイテムの状態を見て減額していく」査定は行なっていません。
コンディションに応じて上乗せするようにしていて、今回の未開封品も当初の見積りより高く買い取りしています。
せっかくのコレクションですから、納得してもらえる査定を心がけています。
出張だけでなく、宅配便買取も行なっておりますので、お気軽にご相談ください。
どうぞよろしくお願いいたします。