脱衣麻雀。
麻雀は古来から賭博に関わることの多いゲームでしたが、その賭けの対象となるものが金銭ではなく、脱衣である麻雀…ということです。
じつに言葉どおりで、かつ強烈なインパクト！ カツカレーのようなわかりやすさと魅力がありますね!!
そんな脱衣麻雀の代表といえるのが『スーパーリアル麻雀』シリーズです。
（ちなみに日本物産の『ジャンゴウナイト』がビデオゲーム初の脱衣麻雀です）
1987年にアーケードでリリースされた『スーパーリアル麻雀PII』は、アニメーターの田中良氏がキャラクターデザインや絵コンテを手がけ、脱衣シーンが滑らかなアニメで描かれるようになりました。アニメだけでなく、キャラクターの魅力も圧倒的で、脱衣シーンを掲載したアーケードゲーム専門誌「ゲーメスト」は売上が倍増したとの逸話もあるほどです。こうした衝撃は続編『PIII』でさらに加速し、ゲーム以外のオリジナルアニメやCDもヒットします。続くシリーズでもその勢いは衰えず、決して主流とはいえない脱衣麻雀というジャンルながら、アーケードゲーム業界で確固たる地位を築きあげました。
その後、業界の変遷で脱衣麻雀は鳴りを潜めることになったものの、『スーパーリアル麻雀』シリーズには根強いファンがおり、今でもリメイクや関連タイトルが発表されている状況です。
今回、山梨県甲府市のお客様よりお譲りいただいたのはその『スーパーリアル麻雀』シリーズのグッズコレクションになります。ビデオゲーム業界にアニメファン向けのグッズ展開を持ち込んだという歴史的観点からも興味深いアイテム群ですね。
P’s CLUB
1995年から1999年にかけて発行されていた『スーパーリアル麻雀』シリーズのファンクラブ会報です。会員登録数は18,000人を超えていたそうで、ゲームメーカーのファンクラブとしてはかなり大規模なものでした。キャラクター紹介や新作の開発状況のお知らせ、ファンのイラスト投稿コーナーだけでなく、グッズや限定アイテムの通信販売コーナーもあり、とてもファンの気持ちに寄り添ったコンテンツがそろっています。長く続いたのも納得ですね。ちなみにこのP’s CLUBをまとめるバインダーも通販グッズ。絵柄は『PII』『PIII』『PIV』とシリーズを追うようにして登場したので、全3種があります。
豆本
パラパラとめくっていくとキャラクターのアニメーションを楽しめる小冊子で、はじめて製作されたのは『PIII』アーケード版のリリース時でした。当初は店頭設置のPR用品として考えられていたのか、ゲームセンターに配布された数が少なく、また『PIII』のキャラクターが『PII』以上の人気になったため、垂涎のコレクターアイテムとして広く知れ渡りました。後のシリーズでもこの豆本は伝統的に作られていくことになり、『スーパーリアル麻雀』シリーズといったらコレでしょ！ …という人もいるぐらいです。
キャラクタースタンドポップ
こうしたスタンドポップは他のメーカーでも販促用品として作っていましたが、「新登場！」「新製品！」といった宣伝やゲームのキャッチコピーを押し出したものしかありませんでした。『スーパーリアル麻雀』シリーズはなんといってもキャラクターの魅力が第一で、麻雀としては革新的なアレンジなどはほとんどないゲームだったとはいえ、タイトルロゴとキャラクターだけとはかなり大胆なアプローチですよね。現在、キャラクターグッズとして定番化しているアクリルスタンドの先駆けのようなアイテムで、セタの先見性には驚きます。
スタンドポップ
こちらは『PIII』リリース時のスタンドポップです。まだシリーズの地位が確立していなかった時期ながら、キャラクターとタイトルだけで目立たせようとする意志がこの頃からあったのがわかりますね。蛍光ピンクのバックに下着姿のキャラクターという、目に焼きつきそうな組み合わせです。特に煽り文句もないのに“この麻雀ゲームにはこういう女の子が出ますよ！ 脱衣もありますよ！”と瞬時にわかるスゴさ！（笑）
クリアファイル
P’s CLUBの通販で扱っていたアイテムです。ポスターよりも保管がしやすく、大きめのイラストを楽しめるのがクリアファイルの長所ですね。イラストも既存のものを流用せずに描きおろしになっているだけでなく、ちょっとセクシーな内容もあるのがファン心理をおさえていて心憎いですね。
P’s CLUB通販利用特典カード
P’s CLUBの通信販売を利用したときにオマケでもらえるカードです。トレーディングカードを意識したのか、各カードにはナンバリングが施されています。確証はないのですが、どうやらNo.01～No.38までの全38種のようです。通販の利用1回につき1枚のカードがもらえる形式という時点でかなりコンプリートしづらいのに、もらえるカードは完全にランダムでした…。今回お譲りいただいたこのカードコレクションも何枚かは重複していて、苦労の跡がうかがえます。
BEEPではゲーム機本体やソフトだけでなく、ゲーム関連グッズの買取にも力を入れています。
オフィシャルグッズはもちろん、ポスターやチラシといった当時無料で配布されていた販促アイテムにも価値があります。
ご自身では価値の判断がつかないようなものでも、専門知識のあるスタッフが査定いたしますので、どうぞお気軽にご相談くださいませ。
よろしくお願いいたします。