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【宅配買取】静岡県富士宮市よりファミコンカセットを箱・説明書付きで100本超お譲りいただきました

1983年7月15日に発売されたファミコン。
任天堂がゲーム&ウオッチのヒットで得た利益をそのまま全部注ぎこんだといわれる開発経緯にふさわしく、同時期のあらゆる家庭用ゲーム機を凌駕し、テレビゲームを社会に定着させました。
任天堂は元々は花札やトランプ、将棋といったアナログゲームを主力にする老舗でしたが、ファミコンやゲームボーイを足がかりにコンピューターゲームメーカーとして世界の一流企業に成長していくことになります。
(ちなみに、現在でも花札やトランプなどをきちんと販売しています)
そんな歴史的ゲーム機のファミコンでは、1053本のカセットゲームが発売されていますが、
今回、静岡県富士宮市のお客様からお譲りいただいたカセットは、なんと100本超! 
全体のざっと1割近い数のカセットを箱・説明書付きで買い取る機会なんて、そうそうないので、ここでその一部を紹介させていただきます。

任天堂の小箱・銀箱

ファミコンを発売した任天堂がソフトメーカーとして主力になるのは当然の流れですが、発売時期によってパッケージが違います。初期のものは『ドンキーコング3』のような色つきの“小箱”で、後に販売されたものは“銀箱”となっています。
同じタイトルでも両方のパッケージが存在するものもあり、コレクターによってはすべてを制覇している人もいるとか…!?

ナムコの紙パッケージシリーズ

ファミコンのゲームといったら、任天堂以外のいわゆるサードパーティーでは一番メジャーな存在だったのがナムコでしょう。世界的ヒット作の『パックマン』やレジェンドSTGの『ゼビウス』といったアーケードの移植をはじめとして、『ファミスタ』シリーズなど多数の名作をリリースしていただけに、その存在感は際立っています。
ここに集まっているのは、パッケージがプラスチックのハードケース仕様になる前のラインナップです。
この紙パッケージのナンバリングタイトルは全部で18本あるのですが、3本をのぞいてそろっていますね。
ちなみに、この写真の中に含まれていないタイトルは…
01 …… 『ギャラクシアン』
11 …… 『バーガータイム』
17 …… 『ワルキューレの冒険』
…となっています。全部わかる人はちょっとしたナムコ通ですね(笑)。

『チャレンジャー』

ハドソンもナムコ同様、サードパーティで光っていた存在ですね。
『スターフォース』『スターソルジャー』といったSTG…そして高橋名人の存在はファミコンブームを加速させてくれました。
そんなハドソンはナムコと違い、PCゲームを手がけていたメーカーだけに初期は『ロードランナー』や『バンゲリングベイ』といったPC作品の移植を手がけていました。
じつはこの『チャレンジャー』も、ハドソンがパソコンで発売していた『暴走特急SOS』をパワーアップ移植した作品なんです。オリジナルはファミコン版の1面(列車ステージ)しかなかったので、かなり気合を入れていたんでしょうね。

『ボコスカウォーズ』

アスキーもハドソン同様にPC方面からのファミコン参入で、自社や他社のPC作品を展開していました。RPGの金字塔『ウィザードリィ』を広く知らしめた功績は特筆モノですね。
この『ボコスカウォーズ』もオリジナルはPC作品で、第1回アスキーソフトウェアグランプリ受賞作品です。シミュレーションRPGの先駆的な存在で、2016年には33年ぶりに続編『ボコスカウォーズII』が発売されています。
ファミコン版はPC版に比べて入力反応がやや遅く、グラフィック表示でも弱い部分があるものの、サウンドには力が入っているのが特徴です。ややとっつきにくい感じはありますが、わかるとクセになる面白さのあるタイトルですね。

『ハイウェイスター』

『ファイナルファンタジー』シリーズでRPGメーカーとして揺るぎない地位を確立したスクウェアもファミコン参入前はPCゲームメーカーでした。
そうした経緯からか、海外のシリウスソフトでのデビュー時から天才プログラマーとして名を馳せていたナーシャ・ジベリ氏を擁することになり、ディスクシステムの『とびだせ大作戦』に続いて放ったのが、この『ハイウェイスター』です。
ファミコンの性能では信じられないほどのスピーディーな疑似3D表現で、当時アーケードゲームでヒットを飛ばしていたセガの『アウトラン』を想起させます。真っ赤なスポーツカーを操作するところも共通していて、スクウェアがいかにナーシャ氏の才能を信頼していたかがわかりますね。
なお、後にナーシャ氏はファミコン時代の『ファイナルファンタジー』シリーズを手がけ、スクウェアを一流メーカーに成長させる推進力となりますが、なんと現在は気ままな旅人になっているのだとか。

『ロウ・オブ・ザ・ウエスト』

AppleIIやコモドール64で発売されていたアドベンチャーゲームの移植作品で、後にPC-8801やPC-9801でも発売されています。
登場キャラクターとの会話を選択式で進めていくスタイルはかなりめずらしく、こうしたスタイルは後のPCエンジン『ときめきメモリアル』やセガサターン『サクラ大戦』などのゲームで一般的なものになっています。かなり先進的な試みだったといえますね。テキストも西部劇らしいテイストに満ちていて、思わず口元が緩んでしまいます。

『トランスフォーマー コンボイの謎』

ファミコンのサードパーティーにはPCゲームメーカーからの参加が目立ちましたが、子供向けのヒット商品であれば、当然、おもちゃメーカーも放ってはおきません。バンダイやトミー、エポック社といった大手メーカーも続々とファミコンソフトを発売しました。
タカラが発売したこの『トランスフォーマー』は、当時の男の子たちに大人気だった同名コンテンツを題材にしたゲームだけに、61万本もの本数を売り上げたといいます。
タカラとしては本業のおもちゃ制作ではないだけに、適当に作ってしまったところがあるのでしょう。それがオリジナルの企画なら静かに消えていったのでしょうが、トランスフォーマー人気が想像以上に高かったばかりに、今では“伝説のクソゲー”という不名誉な烙印が残り続けることになってしまいました。…もっとも、タカラトミーではこのことを封印するわけでもなく、wiiのバーチャルコンソールで配信をしていたこともあるくらいなので、長期プロモーションとしてはアリだったのかもしれません…(苦笑)。

ファミリーコンピュータ ロボット

ファミコンのライバル機として同時期に出ていた「マックスマシーン」「ぴゅう太」「SC-3000」など、いくつかの機種は拡張機能としてパソコンを意識したものが存在していました。もちろんファミコンも『ファミリーベーシック』とキーボードを販売しており、当時はそういう流れがあったのでしょうが、ファミコンは同時におもちゃであることも強く打ち出していました。このロボットのような存在はライバル機にはありません。
コストやテクノロジーの都合で複雑な動作をさせることはできませんでしたが、斬新なアプローチは記憶に残るものとなり、後に『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズや『メイド・イン・ワリオ』シリーズなどに登場することになりました。今ではファミコンのファンアイテムとしての価値が高まっています。

アーケードゲームメーカー、PCゲームメーカー、おもちゃメーカーだけでなく、音楽や映像業界まで巻き込んで発展していったファミコンゲームはまさに玉石混交といった状態ですが、それぞれに価値があるものです。BEEPではゲームに詳しいスタッフが付属品や状態などもしっかりチェックし、お値段をつけています。

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