スーパーファミコンといえば、その名前どおり、ファミコンを大きく上回る性能のゲームマシンとして1990年11月に発売されたゲームマシンです。
ファミコンで築き上げたゲームの市場をより大きく、盤石なものにした存在で、当時としては1700万台超という圧倒的な出荷台数を誇ります。
ゲームソフトも1400本以上発売され、さまざまなゲームで誰もが楽しみやすいジャンルとしてあったのはRPGです。
今回、千葉県稲毛市から買取した80本超のスーファミソフトはそのRPGがコレクションの中心になっていました。
しかも、大メジャー作品はほとんどなく、自分でいろいろ探して遊んでみる性格の方だったのだなァ…というゲーマー心をくすぐるラインナップ。
これはちょっと見ていただきたい!! …と紹介記事を作成しました。どうぞご覧ください!
目次
『エストポリス伝記』『エストポリス伝記II』
まずはこちら。フィギュアスケート選手の羽生結弦氏が「自分のゲームの原点」とまで言った作品として、最近急に注目度が高まりましたね。
あいにくセールスは振るわなかったようで、完結編となる『~III』は出ませんでした(本来は3部作の予定だったそうです)が、RPGが好きでこの作品に触れた人はほぼ確実に名作として挙げてくるタイトルです。
ちなみに、『~II』はDSでアクションPRGとしてリメイクもされているので、そちらを遊んでみてもよいのではないでしょうか?
『平成 新・鬼ヶ島』
いきなり脱線しますが、羽生氏が同じくお気に入りのゲームとしていた『平成 新・鬼ヶ島』も買取品の中にありました。この方の“わかってる感”はなかなかすごいです(笑)。
『ライブ・ア・ライブ』
オムニバス形式のシナリオで、さまざまな時代を体験し、それがひとつの物語に収束する壮大な構成がウリで、また各シナリオのキャラクターデザインは小学館の人気漫画家たちが担当するという、非常に野心的な作品がこの『ライブ・ア・ライブ』です。
RPGメーカーとしては圧倒的に支持されていたメーカーのスクウェアのタイトルにしては大きな話題にはなりませんでしたが、新しい試みに共感した熱心なファンも多く、先日、リメイクがアナウンスされた際にはオールドゲーマーたちは「まさかここで来るとは…!!」と驚かされましたね。
決してプレミアタイトルではないものの、RPG好きならおさえておきたい1本です。
『メタルマックス2』『メタルマックス リターンズ』
ファミコンのRPGを『ドラゴンクエスト』が席巻していた時期に“竜退治はもう飽きた!”と非常に挑戦的なキャッチコピーを打ち出したのが『メタルマックス』です。
ゲームの進行に関してとても自由度の高い作りが支持され、正当進化を遂げたのがこの『~2』です。
プロデューサーは後に『リンダキューブ』や『俺の屍を越えていけ』などの異色RPGを手がけていく升田省治氏で、その独自性はすでに光るものがあります。
『~リターンズ』はファミコン版のリメイクで、グラフィックや操作性が向上しているのが当り前とはいえ、うれしいですね。
『イーハトーヴォ物語』
宮沢賢治の世界観を味わうためのゲームといっても過言ではないのがこの『イーハトーヴォ物語』です。
賢治の出身地である岩手の宮沢賢治記念館でプレイアブル展示されていたこともある…と聞けば、そのつくりのよさがわかってもらえるかと。
ジャンルはメーカーでの発表ではRPGとなっていますが、実質的にはADVのような内容で、賢治の童話のさまざまなテイストをピックアップしてひとつの世界をつくりあげています。
一方で、完全に知っている人向けになっていて、何も知らずにこのゲームをプレイするとよくわからないことが多いかと思います。
賢治の作品が好きでわかっている人が制作したファンアートといってもいいかもしれませんね。
逆に、説明書はあくまでも賢治初心者にやさしいつくりになっていて、「このキャラクターの原作はこれ。気になったら読んでみて」「賢治ってこんな人だったんだよ」など、ギャップがすごいです(笑)。
『バズー!魔法世界』
『バズー!魔法世界』は、山田章博氏の繊細でファンタジックなキャラクターや、そのイメージを崩さない美麗なグラフィック、しっかり作り込まれた世界観と物語…と、好条件はそろっていながらもゲームバランスの悪さで名作になれなかった不遇のタイトルです。
メーカーのホット・ビィがゲームの発売日に倒産してしまったことからも制作環境があまりよくなかったのだろうと察しがつきますが、それでも「ストーリーがよいRPG」といえばこの作品を挙げる人は少なからずいます。
シナリオ担当の氏が本来ゲームに入れる予定だったシナリオをネット上で公開していたこともあり、完全版としてリメイクされる機会があればかなり評価が変わってくるタイトルじゃないでしょうか。
『魔天伝説』
キャラクターデザインに寺田克也氏、モンスターデザインに韮澤靖氏という、すばらしくゴージャスな組み合わせで制作されたタイトルです。当時はまだ両名とも知名度が高くなく、かなり尖ったフィーリングの方が制作指揮をとったのでしょうね。
3Dダンジョンを進むタイプのRPGで、近未来の日本を舞台にした世界観は『女神転生』シリーズを相当意識していた様子がうかがえます。RPGでの一般的なレベルアップという概念を排除し、敵から奪ったエネルギーを配分する独自のシステムも非常に野心的な試みです。
ゲームバランスにはやや難があり大きな評価は得られませんでしたが、ビジュアルの素晴らしさや独自のシステムは今なお光るものがあり、リメイクが出れば面白いことになるのでは…? と思わせてくれます。
『トリネア』
『アップルシード』や『攻殻機動隊』などのSF作品で知られる漫画家・イラストレーターの士郎正宗氏がキャラクターデザインを手がけたアクションRPGです。
プレイステーションの『サンパギータ』で現代を舞台にしたキャラクターを手がけたのはとても新鮮でしたが、それより前にこうしたファンタジー世界のイラストも非常に魅力的で、このゲームの価値を高めている一因にもなっています(笑)。
『イデアの日』
漫画家・相原コージ氏の特有の「コミカルでおちゃらけた雰囲気」と「シリアスでハードな世界観」がRPGという媒体で表現されたのが『イデアの日』でしょう。
ファミコンでも相原コージ氏の世界観を打ち出した『摩訶摩訶』がありましたが、お世辞にもゲームとしてのつくりがいいとはいえず(むしろまともに遊べないクソゲーとして認識されています)、この作品でようやく正当な評価がされるようになったといえます。
ビジュアルではややクセのある作品ですが、スーファミのRPGを語るなら触れておいて損はないハズです。
『天地創造』
『天地創造』はアクションRPGの隠れ名作的存在で、昨年の夏にアーカイブ配信を求める署名活動があったことがネット上でも話題になりました。
タイトルからもわかるように、聖書の「創世記」にある天地創造をモチーフにした壮大な作品ながら、ビジュアルやサウンド、そしてゲームのすべてが丁寧に作られています。
国内RPGメーカーを代表するエニックスが発売しただけあって、今遊んでもじゅうぶん楽しめる内容です。
『ラブクエスト』
弓月光氏のキャラクターとパッケージのピンクが強烈に目立つ『ラブクエスト』です。
もともとはファミコンでリリースされる予定だったものの、発売時期などの都合でスーパーファミコン用に作り直されたという経緯からして変わっていますが、ゲーム内容もかなり個性的。
現代社会を舞台にしていて、一般的なRPGの戦闘にあたる行為が「敵キャラクターの女の子を口説く」ことになっています。
主人公の目的は結婚式当日に姿を消した婚約者を探すことで、世界設定が変わっているだけならほかのタイトルにもあるのですが、このゲームにはいたるところにギャグ、パロディ、下ネタ、自虐ネタが散りばめられていて、シナリオもかなりぶっ飛んだ内容です。
今後はこんなハチャメチャなゲームはまず出てこないだろう…とマニアックな評価が高まり、なかなかのプレミアタイトルになっています。
たしかに、アーカイブ配信やリメイクはされそうにないので、奇抜なゲームほど実機で遊ぶしかないでしょう。
スーパーファミコンのRPGはさまざまな試みをしたタイトルが多くあり、発展途上の勢いを感じます。
この時代の試行錯誤が現在のゲームの礎になっているのだと考えると「面白い・つまらない」とはまた違った観点でプレイを楽しむことができますね。
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