ネオジオといえば、なんといっても“100メガ・ショック!!”のキャッチフレーズで、『餓狼伝説』シリーズや『サムライスピリッツ』シリーズや『ザ・キング・オブ・ファイターズ』シリーズなど、2D対戦格闘ゲーム黄金期のタイトルが代表的なイメージです。
今回、福井県福井市より宅配買取でお譲りいただいたネオジオのコレクションはそうしたメジャータイトルに加え、ネオジオ初期から後期のタイトルまで集まった内容でした。発売時にはそれほど脚光を浴びなかったものの、最近になって再評価されたタイトルがいくつかありましたので、ピックアップしてご紹介いたします。
『ラストリゾート』は、ネオジオのシューティングとしては初の横スクロールだったりします。ネオジオはアクションやパズル、スポーツ系、麻雀など、ジャンルはわりとそろっていたのですが、シューティングに関しては『ASOII』と『ゴーストパイロット』の2本の縦スクロールしかなかったので、ちょっと意外ですよね。
当時としてはリッチなネオジオのスペックをかなり使い込んでいて、サイバーパンクな世界は渋く、重量感のあるグラフィックです。キャラクターだけでなく、エフェクトや背景も緻密に描かれているのはゲーム画面を見ればすぐにわかるでしょう。
ゲーム内容もスタンダードなショットとパワーアップといったものでなく、オプション装備の使い分けや溜め撃ちに趣向を凝らしています。
リリース時期が対戦格闘ゲームのブームのはじまりに重なったことに加え、難易度が高め(おまけに2周クリアでエンディング)に設定されていたのが災いしたのか、当時はあまり話題になりませんでしたが、その作り込みは後年になって評価を受けていますね。
ネオジオのROMではめずらしくサウンドテストが実装されていて、サウンドにも相当なこだわりと自信があったのでしょう。
実際、ゲームの雰囲気にあった重さや陰りのある楽曲群でヘッドホンを装着してプレイしたいゲームです。
【ちょっと豆知識】
ファンの間ではよく知られていることながら、このゲーム、全体的にアイレムのシューティングを想起させるつくりなのですが、それもそのはず、実際にアイレムで開発をしていた方が関わっています。
対戦格闘ゲームのブームが勢いを増している時期は、必殺技のコマンド入力や技の連携といった操作がどんどん複雑になっていきました。
そんな時期に“シンプルで遊びやすい”スタイルの対戦ゲームとしてリリースされたのが、この『フライングパワーディスク』です。
概要としては、必殺技のあるフリスビー対戦ですが、実際のゲーム内容としては、エアホッケーに近いものがあります。アーケードゲームの始祖として広く知られている『ポン』(※)も、タイトルは卓球(ピンポン)からとっているものの、内容そのものはエアホッケーですね。
※ … 厳密にはナッチング・アソシエーツの『コンピュータースペース』が世界初のアーケードゲームです
操作は簡単な一方で、駆け引きがアツいゲーム内容、軽快なサウンド、爽快なエフェクトなど、ウケのいい要素がかなりまとまったゲームでしたが、格ゲーの大きな時勢下では残念ながら目立ったヒットにはなりませんでした。
ただ、発売当時から熱意を失わずに支持を続けるコアなファンの獲得には成功していて、特に海外ではその数も多く、近年でもeスポーツのひとつとして高額賞金がかけられた公式大会が開催されていたほどです。正式な続編である『Windjammers 2:フライングパワーディスク』の制作もアナウンスされていて、(2021年現在、開発中)今でもそのアツさは失われていません。
『天外魔境』は、広井王子氏が率いるレッドカンパニーの看板的存在で、PCエンジンを代表する大作RPGシリーズでした。そこに登場する個性的なキャラクターたちを対戦格闘ゲームにマッチさせたのが『天外魔境真伝』になります。
先に触れた『フライングパワーディスク』と同様、手軽に遊べる対戦ゲームを意識したつくりで、必殺技のコマンド入力がかなりコンパクトにまとめられているのが特徴です。
『サムライスピリッツ』よりも和風ファンタジーやアニメの色合いも強く、(ちなみに海外版のタイトルは『Kabuki Klash』でいいセンスしてます)敷居が低そうなイメージを打ち出していて、格ゲーブームがある程度円熟した1995年に初心者がとっつきやすいものを提示した意味は大きいと思います。
ダッシュ攻撃や空中コンボなどの要素で熟練者の対戦にも対応できる懐の深さもあり、ネオジオのお気に入り格ゲーにこの『~真伝』を挙げる人は「こいつ……通だな!!」という印象ですね。(笑)
アルファ電子(ADK)の初期の迷作&名作『ニンジャコンバット』と『ニンジャコマンドー』です。
のちに発売される代表作『ワールドヒーローズ』シリーズでのメインキャラクターも忍者で、さらには『NINJA MASTER’S~覇王忍法帖~』まで出すくらいアルファは忍者推し!
ネオジオ初期に『クロスソード』『マジシャンロード』で見せていた西洋ファンタジー色はどこへスッ飛ばしたのかという勢いですが、“忍者アクションもの”は海外(主にアメリカ)でかなり売れたそうで、海外市場を狙っていたのでしょうね。
『~コンバット』はデタラメな世界観やメチャクチャなゲームバランスで、普通に遊ぶとかなり厳しいですが、友人とツッコみや文句を入れながらプレイするとかなり盛り上がります。(笑)
『~コマンドー』はストーリーにおバカなテイストがあるものの、ゲームそのものは非常に堅実なアクションシューティングで、手堅く遊べる1本です。
関連作のようでいて全然違うのですが、両方そろえておくのがネオジオファンのたしなみなんじゃないでしょうか。
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