おかげさまでBEEPは日々いろいろなお客様から大切なコレクションをお譲りいただいています。
今回、千葉県柏市の方から飛び抜けて大口の買取をいたしましたので、その様子をちょっとご紹介したい次第です。
査定が終わったアイテムはいったん倉庫の棚に収納するのですが、ここにあるのはホントにほんのちょっと、氷山の一角です。
みっちり詰まった感のあるダンボール箱に「海外MEGA-CD」「海外ドリキャス」「GENESISソフト」といったラベルが張られているのが読めるでしょうか?
これ、一部、箱から出してあるサターン&ドリームキャストのソフト群です。
当時の大型ゲームショップかと思うような数ですが、これでも一部なんです!
あれこれ引っ張り出すと収集がつかなくなってしまうので、ハード方面でいくつかピックアップしていきます。(もちろん、ソフトも後日紹介させていただく機会があるかと…)
まずはセガのゲームパソコン「SC-3000」!
キーボード一体型のボディが今見てもスタイリッシュですね。
テレビにつなげるコンピューターでありながらゲームマシンとしても使えるという設計は、親に買ってもらうには最高のつくりでしたね。(笑)
いきなり赤と黒(こっちは改良版の3000Hです)の2台並びでイイつかみになったんじゃないかと思いますが、ホントは白本体もノーマルの黒もありました!
…あ、熱心なセガファンの方々のために書いておきますが、もちろん、SG-1000本体の初期版からそろっていましたよ…。(すごい)
拡張ユニットのプリンターも3台あります。
写真にはおさまってませんがデータレコーダーだってハンドルコントローラだってそろってます。
「なんで同じものがふたつあるの???」
というのはマニアの前では何の意味もなしません。
これから何度も同じことを言いたくなると思うので、あらかじめお伝えしておきます。(笑)
「マスターシステム」といえば、日本国内やアメリカでは任天堂ファミリーコンピュータの圧倒的な人気に隠れてしまった印象ですが、ヨーロッパやブラジルでは大成功を収めています。
その証拠に、こういう国内では出なかったコンパクト設計の「マスターシステムⅡ」が出ていたりするワケです。
ちなみに、ヨーロッパでは新型の16ビット機「メガドライブ」がリリースされた後にもマスターシステム用の新作がリリースされていましたし、ブラジルにいたっては2000年代に入ってからも本体のニューモデルが出るほどでした。(ブラジルだけで累計販売数は500万台に到達したとかナントカ…)
ハード性能をどこまで突き詰められるのか、セガだけでなく、サードパーティーも非常に意欲的なソフトをリリースしたことで熱狂的なファンを産んだ名機「メガドライブ」!
本体についてはあれこれ語るまでもなくご存じの方が多いことでしょう。
拡張ハードとしてリリースされた「メガCD」はその名のとおり当時の最新大容量メディアであるCD-ROMを利用できることに加え、メガドライブ本体が備えていなかったグラフィック表現(回転・拡大縮小)を備えており、高級マシンとして持つことが誇らしいものでした。
実際、値段も高かったんですよ!(定価49,800円)
後にサターンでもコラボレーションするビクターが販売した「ワンダーメガ」も、かなり高嶺の花でしたね。定価82,800円ですよ。(…余談ですが、ここ、「高嶺」と「高値」をかけてます、ハイ)
さすがにビクターもこの値段で通すのは無理だと察したのか、ちょっとプライスダウン(それでも定価59,800円でした…)で普及を狙った「ワンダーメガ2」もあります。普通にメガドライブ&メガCDを買うほうが安く済むことが多かったので、実際に所有されている方はあまり見かけませんね。
アイワのメガドライブ&メガCD機能を搭載したCDラジカセ機「CSD-GM1」です。
1994年発売で、もうセガサターンのリリースがアナウンスされていたことや45,000円という定価の割高感(サターンは44,800円でした)からあまり出回らず、ひっそりと消えていった印象のあるマシンです。
コレ、メガドライブの部分は取り外せるのですが、単体では起動できません。(笑)
パッドが旧タイプの3ボタン仕様であったり、オーディオメーカー製品のわりには音質的にも優れていなかったり、ちょっと設計の粗さが目立つのですが、そんなことは今となってはわりとどうでもよくて、このゴロッとした量感を愛でる感じなんですよね。
これはちょっと別の場所に置いてありました。
北米版のワンダーメガこと「X’EYE」です! 名前があまりゲームマシン然としていないところが洒落てますよね。
先に出したワンダーメガといい、セガ純正ハードをそろえている方はそこそこ見かけますが、こうした別メーカーのハードまできっちりおさえている方はめったにいません。
メガドラ末期は海外でもメガドラ&メガCD一体型の本体がリリースされていました。
アジア地域では「マルチメガ」として、また北米などのGENESIS仕様である「CD-X」として販売されたこのマシンはグッとコンパクトなポータブルCDプレイヤー機で、しかもセガ自身が展開していたという…。
音質もよく、パッドも6ボタン仕様で、まさにメガドライバー垂涎の逸品でした。
国内でも一部の輸入ゲームショップで販売していたものの、数多く出回るはずもなく、幻のようなシロモノなのですが、さらに極めつけの幻アイテム、それがこの「EDUCATION GEAR」です。
マルチメガをベースにした英会話の通信教育機材としてリンガフォン社が販売したものです。
「…え? リンガフォン社ってナニ???」って思っちゃいますよね。
1901年にイギリスで設立された言語学習の教材メーカーだそうです。
一時期セガが親会社をつとめていた関係でこういったマシンが作られたワケですね。
…いや、全然知られてませんって!(苦笑)
当時はインターネットも普及していなかったので、熱心なメガドライバーでもその存在をほとんど知らなかったハズです。これは本当にすごいですよ!!!(ちなみに、「マルチメガ」も「CD-X」もお譲りいただきました…)
「ゲームギア」もこの充実ぶり!
当時の携帯ゲーム機といえば、任天堂のゲームボーイが圧倒的な強さを誇っていて、ゲームギアはカラー画面やテレビチューナー等の拡張性を売りにしていても日本ではあまり活躍した印象のないハードでした。
(これはあくまで国内の話で、世界的には累計1,000万台以上の販売を誇るグレートマシンです)
カラーバリエーションもばっちりです!
念のため書いておきますが、写真に入ってないだけで、他のカラーもあります!
唐突にコカ・コーラ社と謎のコラボレーションをした真っ赤なボディのコカ・コーラモデルです。
コカ・コーラのキャンペーンでプレゼントされたアイテム一般販売はされていません。
こういうモデルもきっちり確保していた姿勢にはセガへの愛を超越した執念すら感じますね。
なお、このコカ・コーラモデルに同梱されている『颯爽少年英雄伝 コカ・コーラキッド』、ソフトだけの販売もされているのですが、日本だけのリリースです。海外でもリリース予定はあったものの、スカッとなくなりました。ペプシマンの先をいってます。セガらしい勇み足です。
セガがスポンサーをつとめたアニメ『魔法騎士レイアース』モデルです。
コカ・コーラに続いてまたも赤の本体! なぜ!!!(笑)
…あ、これ本体にもプリントされているマスコットキャラのモコナのアミュレットが付属してるんですけど、かなりデキがよくてかわいいです。セガマニアの需要と噛み合うかどうかわかりませんが。
当時のセガといえば、アーケードでは『バーチャファイター』がとてつもないブームを巻き起こしていました。
対戦格闘ゲームが流行していたなかで最新鋭の3D技術を使ったビジュアル、奥深い駆け引きなど、セガの先進性が時代をがっちり掴んでいた時期です。あらゆる層にアピールしようとアニメになるのは非常にわかる流れですが、ゲームギアでも展開しようとするのはちょっと無理があったんじゃないかなー、と思います(笑)。
……えー、当然のようにまだまだ買取させていただいたものはあるのですが、8ビットマシン~16ビットマシン関連の紹介に区切りがついたので、今回はひとまずこのあたりで。
次回はセガサターン以降の32ビットマシンからご紹介させていただく予定です。
近日中に公開いたしますので、どんなものが出てくるのか、お楽しみに……!!
なお、BEEPではレアなものにかぎらず、各種ハード、ソフトを買取させていただいております。
みなさまの楽しんできたものをご整理される際にはお気軽にお声かけいただけますと幸いです。
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