今回は、大阪府枚方市のお客様より依頼された初代プレイステーション(SCPH-1000)の修理をしていきます。
これは1994年にソニーから発売された、言わずと知れた国民的家庭用ゲーム機です。
昨今はプレイステーション5が発表されていますが、プレステの歴史はここから始まったわけですね。
当時はポリゴンのゲームが家庭で手軽に楽しめるようになったということで新時代を感じたものですが、今見ると別の意味で時代を感じますね。
私は発売してもしばらくはスーファミとメガドラ漬けだったのでこの初期型(SCPH-1000)には触ってなかったんですが、愛してやまない海腹川背の続編がプレステで出ると聞いてデュアルショックがついたSCPH-5500を購入したのを思い出します。
ご依頼の症状としては、CDの読み込み不良でした。
これはプレイステーションではよく起きる症状で、CDドライブのピックアップが移動する土台がプラスチックでできているため長年の使用による摩擦ですり減ってしまい、ピックアップ自体が下にさがって、CDとの距離が離れてしまって読み込み不良を起こしてしまうみたいです。
とりあえず動作確認をしてみます。
ゲームを入れて電源を入れましたが、メニュー画面?になってしまいました。
この画面になるってことはCDの読み込みが出来ていないってことになります。
CDは回っていてピックアップも移動しているので、おそらく前述のとおりCDドライブの摩擦による劣化と思われます。
ですので今回の修理としては、CDドライブの交換作業となります。
では、作業に入ります。
まずは、修理依頼品のCDドライブを取り外します。
はじめにカバーを外します。
裏側にあるネジ5本を外して、カバーを持ち上げると外れます。
カバーが取れたら次はCDドライブユニットを外していきます。
こちらがCDドライブユニットになります。
コネクタが2箇所つながっているだけとなっています。
切らないように外します。
外れたらドライブユニットを持ち上げるだけです。
次は同じようにドナーとなる本体を分解してドライブユニットを外します。
外したドライブユニットは交換する前に、クリーニングしてグリスアップします。
上側にあるネジを2本外してカバーを取ります。
ツメも引っかかっているので気をつけます。
続いてクリーニングしていきます。
古いグリスをキレイに拭き取って、新しいグリスを塗ってなじませます。
組み立て終わったら交換する本体に取り付けましょう。
動作確認をしてみてゲームが問題なく起動したら、終了です。
問題なく起動できて遊べております。
以上で初代プレイステーション(SCPH-1000)の修理完了です。
今回のCDドライブの故障は、かなり多くの本体で発現しているみたいなので、なかなか交換するドライブが見つからず探すのが大変だと思います。
そこでBEEPでは今回の初代プレイステーションをはじめ、レトロゲームハードの修理を受け付けていますので是非お気軽にご相談ください。