6/7にツイッターでも告知しましたが、各種MSXが大量に運ばれてまいりました。
https://twitter.com/BEEP_SHOP/status/1269466784177860608
すぐには箱から出すのが困難になるほどのお宝の山に、私も丸山も大興奮。
中身も取り出してみてパシャリ。ご依頼者様はヘビーなMSXユーザーだったようで、改造してあるハードも多々見受けられました。ちなみに改造内容のほとんどは512Kメモリー増設、FDD載せ替え、外付けFDD運用といった感じでした。
ただ見かけることが全くないような改造もございました。
例えばFS-A1STのメモリ増設となると、IC31、IC33に256k×4ビットのD-RAMを実装して512KBに改造するのが常かと思っておりました。ところが・・・
こちらは1MBに改造されておりました。このコードの多さに圧倒されそうです…。パッと見ただけでは何が起こっているのか謎でした。
餅は餅屋、改造PCはBEEP修理班へ。ということで早速社内の修理チームリーダーのIさんへ伺ってみました。「簡単に説明するとD-RAMを差し込むのではなく1MBを実現するためにソケットからメモリにつなぐことで増設しているのではないか。完全に独学で改造なさっていたのだと思います。」とのこと。
またドライブもギア式に変更されておりました。まるで「ぼくの考えた最強のMSX!」を現実で見せつけられているような。こういった見たこともない改造を見せつけられると『自分で作れるって凄まじい』と、技術に圧倒されてしまうばかり。
続いてはパナソニックのFS-A1WXがお出ましです。テンキー上あたりのラベルにはRAM512K、2ドライブ2LEDと書かれてております。
(ご存知の方も多いとは思いますが一応補足いたしますと、FS-A1WXはMAINRAMが64kb、VRAMは128kbで、FDDは上記写真のように側面に1基という仕様です。)
プリンタコネクタの上には何やら見覚えのない端子、どうやら外付けFDDを接続する端子のようです、なんだかワクワクしますね!
早速ですが分解して拝見いたいと思います。
開けてみると、普段は全く見ることのできない景色。が先ほど紹介したFS-A1ST以上に配線が絡み合っておりました。
メモリ増設方法の定番ではなく、ユニバーサル基板を追加して増設されているようです。しかも…
制御を奪うために、プレートに接続されていたようです。詳細なメモまで張り付けられておりました。ここまでくると2ドライブ化をなぜしたのか?ということはさておき、独学でここまで改修していたオーナー様のMSXへの愛と知識に感嘆するばかり。
ちなみに、沙羅曼蛇やパロディウス、ハイドライド3などソフトもたくさんお譲りいただきました。
最後に旅の思い出をすこしだけ・・・。一泊して、帰りにらーめん信玄さんのラーメンをいただきました。まろやかガツンでめちゃくちゃ美味しかったです。私史上、最高の味噌ラーメンでした。ごちそうさまでした。
BEEPでは本日取り上げさせていただいたような改造品MSX本体の買取も行っております。またFDD不良のMSX2+やturboRは他店様ですとジャンク扱いになってしまう場合もありますが、弊店では修理前提で買取をいたします。もちろん、その分頑張ってお値段を付けさせて頂きます。
弊店での買取事例や買取価格表は、各社MSX 高価買取リストよりご確認ください。
そして今回のご依頼者様のようにソフトや周辺機器など併せての大量買取に関するご相談でしたら、全国出張買取も行っておりますので、ぜひご検討ください。
買取依頼自体初めてで、あまり詳しくないという方もスタッフへ気楽に質問いただければ幸いです。スタッフ一同、しっかりお答えいたします。お問い合わせ、心よりお待ちしております。