【出張買取】エニックス製モニター『E:SCAN EM-15LR』やPC-88VA等の本体とソフトを神奈川県川崎市よりお譲りいただきました

ここのところWiiやドリキャスなど比較的新しいゲームのブログばかりでしたが、ご安心ください。ちゃんと古き良きゲームやPCも入荷しております。さて、今回はPC88VAからPC98、FM TOWNSのPCとPC88ゲームソフト、そしてとても希少なENIXのモニターなどを買取致しました。

当店スタッフのテリー・・・テンションが上がると着るエプロンがあるのですが、しっかり着用していました。お品物が出張から戻る前日に、スタッフの間で「テリー・・・エプロン着るだろうね」と予想していたのですが、やっぱ当たりましたね。彼はソーサリアンやPC98などこのあたりの分野が三度の飯より好きなのです。

とびきり興奮しているテリーをよそ目に、ほかのスタッフと荷解きをしながらわいのわいのと楽しく拝見させていただきました。

スーファミ時代に毎日飛び回った『ぽっぷるメイル』や途中で解けなくなって断念した『かわいそう物語』、昔むかし当時の新人スタッフから「初めて買ったPCはバリュースターのPC9821」と聞いてなんだか新しい風が吹く予感がしたことなど、当時の記憶が蘇りました。

さて、今回は意外とクローズアップしたことが無かった、
・音の豪華さはPC88ソフトで右に出る作品無し、マイクロキャビンさんの代表作『Xak
・熱狂的ファンが今尚多い日本ファルコムさん『ソーサリアン
・X68000の影に隠れてしまった遅れて来た最新高級PC『PC88VA』(NEC )
・「出してたんだ」と驚く方も多いと思われるENIXのモニター『E:SCAN
以上4本立てでご紹介します。

まずはXak(サーク)のご紹介です。イースと比較されることが多い作品ですが、ストーリーに力を入れていたイースに対して、サークはビジュアル面に重きをおいた、イースとは違った魅力を楽しめるARPGです。

ビジュアル面とひとことで申し上げましたが、魅力的なキャラデザは勿論のこと操作画面にも工夫が凝らされています。例えば、画面上に表示される全てのオブジェクトの高さと奥行きを考慮し、自然な重ね合わせを実現した画面表示システム。現実味のある2D表現を実現している所が素晴らしい・・・。

RPGなのに、ストーリーの終盤では竜に乗って戦うSTGの場面があったり、村人に100回話を聞くと特別なイベントが発生するなどの隠し要素があったり、Ⅱではジャンプができるようになったり。イースとはまた違った画期的な試みをしていたのが印象的な作品となっております。

PCエンジンやスーパーファミコンなどの家庭用ハードにも移植されていますので、改めて遊んでみて欲しい一作です!

下敷きやシールなど付属品は完品で、捨ててしまいガチなチラシの類も含めて、キレイな状態で収められていました。

サークは音楽もイイんですよね~。街やボス戦などシーンが変わるごとに音楽も変わって、どの曲もその場面を盛り上げる重要な役割を果たしていました。個人的に好きなのはスタッフロールです。晴れ晴れとして気持ちよく、今聞いても全く古臭く感じないので今でもたまに聞いています。

 

続いて、PC-88VAとソーサリアン全作品になります。

PC-88VAは一昨年にブログで一度ご紹介しましたが、究極のマシンx68000と比較され続け、最強の実務マシンPC-98にすべてをかっさらわれた不遇のPC・・・。とにかく流通数が少ないため、動作不良を含めてもなかなか入荷しない貴重なPCです。
当時の記事はこちらから。
【出張買取】PC-88VAを群馬県前橋市のお客様より大量にお譲りいただきました

PC88との互換性が完全では無いですし、x68000ほどでは無いものの高かったし、すぐVA2とかVA3とかでるし、PC88VAを買おう!という気にはなれませんでしたね~。。。当時PC-88VAを購入した方の中にはVA2がすぐに発売されたことで「最初のモデルはもう買わん。」とトラウマになった方もチラホラいたり、いなかったり・・・?

しかし、PC-88VAでないと遊べない専用ソフトの中には『神羅万象』や『アランティア』など、マイナーだけども今尚根強いファンがいる作品が存在するのもまた事実。

また、PC-88VAはVDAを搭載したことによって鮮やかで優れたグラフィック機能を持っていたことは有名な話。更に、サウンドボードIIを積んでいるので音も格別なのです。サウンドボードII対応ソフトは数が少ないのですが、豊かな音色を聞きたくてPC-88VAを購入したという方も、今までに中古で購入した方も含めて割合的に多いように思います。

さて、そんなサウンドボードII対応のPC-88VA専用ソフトを代表するのが『SORCERIAN(ソーサリアン)』。

この時代のゲームミュージックって、基本的にはパラパラと粒立ったサウンドなのですが、PC-88VA版のソーサリアンの曲は滑らかで音色豊かなのです。

例えば、盗賊たちの塔のクリアBGMとかはPC88版では特に粒だった音だったのに対して、VA版では音のつなぎは滑らかでさらにはビブラートなんていう高度な技まで使われています。上の写真のオープニングでは伸びやかなメロディに癒やされるんですよね~。

「呪われたクィーンマリー号」・・・PC-88VAで聞きたいが為に、迷子が続出したシナリオで少しだけプレイしました。爽やかで、そしてワクワクさせるような曲調は、迷いに迷ってプレイ時間が伸びても飽きが来ません。ゲームによっては長くやりすぎてトラウマになってる音楽とかもあるんですけどね。

呪われたクイーンマリー号を選んだ理由の一つには、完全収録版(追加シナリオ)を遊べるのはPC-88VA版ということもありました。

チェスに誘ってる船員さんはエディっていうんですけど、PC-88VAでのみ登場するキャラクターです。ほんの少ししか出てこないんですが、見ると悲しい気持ちになるのはプレイした人ならわかってもらえるはず。

ストーリーの大筋は同じなのですが、ちょっとだけ追加シーンがありますので、ソーサリアンファンの方はPC-88VA版を一度はプレイすることをおすすめします。

最後はエニックスから発売された幻のディスプレイ『E:SCAN EM-15LR』(15インチ CRT)です。はじめて実物を見ました・・・。

スクウェアエニックスとなってからはFFXVの推奨ディスプレイが発売されたことはあります(厳密にはコラボ商品で、I/O-DATA製品ですが)。しかし、エニックス製のディスプレイはこちらが最初で最後です。

ちなみに発売されたのは1994年の10月15日。この時代は大型化や解像度が飛躍的に進化しはじめた頃ですね。

昔々の話ですが、奥行き感や応答の速さ、そして画質などを理由にエニックスさんの開発環境は長年CRTにこだわっていたそうです。しかし、2000年代に入って液晶がどんどん普及していき、一方CRTはほぼ絶滅危惧種。開発環境もやむを得ず液晶に移行していったということです。

さすがはエニックスさん、こだわりのモニターでございまして解像度は1024✕768とCRT最高峰の規格となってます。

全然関係ないんですけど、誕生日が一緒でした///私のほうが全然年上なんですけどね。初めて会ったのに、ちょっと親近感。

ちょっとこんがりしてますかね、真の姿が気になります。ヤケを漂白したい・・・。懐かしのエニックスロゴも含め、スタイリッシュなデザインでかっこいいです。

モニターの様子を見てみますと、さすがCRT。写真を撮っても走査線に悩まされません。これは実機によるプレイを撮影したい方にはもってこいです。

ロゴの印刷もくっきり。寄って見てもこんなにも解像度が綺麗です。不具合も無く動作良好です。

CRTディスプレイはどのメーカーも既に生産しておらず、お亡くなりになる一方で動作良好品はなかなか流通しないので手に入らず探し求める方も多いです。
その上、こちらのE:SCANは存在すら知らない人の方が多い希少な逸品。万が一お持ちの場合はぜひ当店へご依頼くださいませ。探している方への橋渡しを致します。


PC-8801に限らず、PC全般の買取を行っております。パーツや周辺機器ももちろん大歓迎!動いても動かなくても、少なくても大量でも、古くても新しくても、お客様のご状況にあわせて柔軟に対応致します。
買取についてのご不明点や査定依頼など、お気軽にお問い合わせくださいませ。

『PC-8801』の買取価格表はこちらから御覧ください

また、BEEPでは修理依頼も承っております。長年大事に使用していても、突然不安定なるのはレトロPCの運命・・・故障箇所によっては、また一緒に遊ぶことが出来るようになるかもしれません。
入手しにくいパーツも、長年の経験により品質上問題の無い代用パーツで対応が出来るかもしれません。諦めずに一度ご相談ください。

▶修理のご相談はこちらから

▶修理ブログはこちらから

皆様からのお問い合わせお待ちしております!

よろしければシェアお願いします!

PAGE TOP