今回は、神奈川県横浜市のお客様より依頼された『MEGA-CD』の修理をしていきます。
依頼された時の症状としては、通電するがCD読み込まない・トレイが閉まらないとの事です。
さっそく動作確認をしてみると、トレイが閉まったらすぐに開いてしまい、なかなかディスクを飲み込んでくれません。
画像ではわかりませんが、入りません。
この場合考えられる原因は、ゴムベルトの劣化が可能性として強いです。
って事でバラします。
ドライブの裏にあるプーリーとモーターをつなぐゴムベルト。
見た感じ経年により変形して伸びているようです。
これを新品と交換します。
交換完了〜
組み付けて動作確認してみましょう。
問題なくトレイは閉まり、ディスクもちゃんと読み込んでくれました!
とりあえず修理は成功です!が
ここから予防保全として、故障の原因となる確率の高い箇所の電解コンデンサの交換を行います。
ガッツリ液漏れしています。
ご存知の方もいるかと思いますが、サブボード上にあるこの周りの電解コンは、レギュレーターの熱により、他の箇所よりも劣化が早く、液漏れにより電源が入らなくなったり、ディスクを読まなくなるなど故障の原因になりやすいのです。
っというわけで交換しちゃいます。
メインボードからサブボードに繋がっているフレキシブルケーブルを抜くときは注意が必要です!
交換終了!
これでまた10年ぐらいは元気に動いてくれると思います。
もう一度組み立てて動作確認からエイジングをして、問題ないようなのでこれでMEGA-CDの修理は完了です。
今回の修理ではゴムベルトの交換だけで正常に動作するようにはなりましたが、予防保全として電解コンの交換をお客様に提案して承諾していただき行いました。
BEEPではこのように、数年先を見据えた保全作業を重視していますので、修理だけでなく予防目的のご依頼もお気軽にご相談ください。