今回は、千葉県柏市のお客様より依頼された『テレビブロック MB』の修理をしていきます。
このゲーム機は1979年にエポック社から発売されたものらしいです。
これ一つで7種類のゲームができるとか。
それでは修理に取りかかるわけですが、依頼された時の症状としては映像不良との事でしたので、とりあえず動作確認してみます。
映像の出力はRF接続なので、VHFが受信できるアナログテレビなどが必要になります。
アナログテレビがないとか、ちょっと買うのを躊躇ってしまう人には、RFからRCA(3色ビデオ)にする変換器がアキハバラ@BEEPに売っているので試してみてくだされ。
今回はRF接続で1ch、2ch確認していきました。
両チャンネル共にうっすら映る程度で全然ダメです。
おそらく、チャンネルの周波数がズレてしまってちゃんと映らなくなっているのではないか?と踏んで進めていきます。
本体の裏にチャンネル切り替えスイッチが有り、すぐ下にチャンネルの周波数を調整するボリュームが付いていました。
これを回して周波数を合わせます。
ちょっとずつ優しく回します。気をつけないと壊れます。
1ch、2ch共に周波数調整で映るようになりました。
続けて動作確認していくと左のフリッパーボタンが反応しない事が発覚。
更にラケットコントローラー(パドル)が動作不良でした。
こちらの修理もやっていきます。
本体を開けてみるとフリッパーボタンの方は、はんだが割れて配線が取れています。
古いはんだをキレイに取って、新しいはんだで付け直して完了!
続いてラケットコントローラー
これはコントローラーの中の接点が接触不良を起こしていると踏んで
クリーニング液を使い、接点のクリーニングをしました。
フリッパーボタンの動作、問題なし!
ラケットコントローラー動作、問題なし!
修理完了です!
原因は、周波数のズレ、はんだ割れによる断線、汚れによる接点不良でした。
今回の修理は、周波数の調整がちょっと気を使うポイントでしたね。
何分にも古い物なので、修理するには細心の注意が必要です。
ですが!BEEPでは今回のテレビブロックをはじめ、レトロゲームハードの修理を受け付けていますので自信のない方はお気軽にご依頼ください。