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【出張買取】Apple2,3やeMateなど多数のマッキントッシュを栃木県宇都宮市よりお譲りいただきました

こんにちは。BEEPスタッフです。

6月4日Appleより新Mac Proが発表され、なんだかいろいろ話題になっていますね。メモリが最大1.5TBまで拡張可能とかHDDと間違っているのではないかと思いました。上司も「公式の誤字だ」と信じていない様子。

ストアに実物を見に行っても”1.5TBのメモリを体感”って実感できるものなのでしょうか。遺憾なく発揮するコンテンツって・・・だめだネトゲがぬるぬる動くくらいしか思い浮かばない。

そんな今尚躍進を続けるApple創成期時代のマッキントッシュと、スマホやノートパソコンの前身、互換機といった稀少・貴重なラインナップを、今回出張買取にてお譲りいただきました。

 

AppleⅢ

まずはこちら、社名を冠したシリーズ最後のマシン。AppleⅡは一般家庭向けでしたが、こちらはMacProと同様にプロフェショナル向けに開発されたマシンです。

しかしながら、情報を公開しなかったとかで専用ソフトウェアの発売は少なく、挙げたらキリがないほど欠陥が見つかるなど信頼性をどんどん失っていき・・・正規代理店の社長さんも「信頼に欠ける」と取り扱わなかった為に、日本ではまったく流通しませんでした。

そして、発売翌年に一時的に出荷中止(2ヶ月程度)、そしてわずか約3年半という短い期間で生産と開発が打ち切られました。

今回AppleⅢの実物を触ったのは生まれて初めて。1980年当時、発売するよと話には聞いていましたが約90万円と高価ですし、輸入となるとハードルが高く前向きに検討はできませんでした。約40年ほどの時を経てお目にかかれるとは・・・。

これから産まれてないっていうスタッフの方が多くなっていくと思うと、なんだかしみじみしちゃいますね。年取ったんだな~。平成うまれ君たちにも今のうちにしっかり伝えていかないとという使命を背負ってがんばっております。

ぱかっとあけてみると基板がむき出し。腐食は無いものの、なかなかの年月が感じられる状態です。通電は残念ながらNGでした。

ちなみに、「うるさいから冷却ファンいらない」とジョブズが言うので、設計の時点から組み込まれていません。電源を長時間入れっぱなしにするとマザボ死にます。こまめに休ませてあげてください。あと、パーツ系はメッキ加工されていないので容易に腐食します。湿気にご注意ください。

 

Bell&Howell Apple II Plus

続いては、「ブラックアップル」「ダースベイダーモデル」の通称で知られるAppleⅡプラス。日本だけではなくアメリカでもそう呼ばれてますよ~むしろそっちが先。

こちらは珍しいApple公認のコンパチ機です。当時アメリカの学校で使用するAV機器にはUL規格が必須で、アップル社製のAppleⅡplusは認証されていませんでした。
ということで、元々教育現場で広く導入されていたベル&ハウエルに互換性のあるこちらのダースベーダーモデルのライセンス許可しました。
学校向け、つまりは一般には販売されていなかったので流通数も現存数も少ないのでとても稀少性が高いです。

3つのモデルがあり、こちら「A2S1048B」は唯一バックパック標準装備のものですが、今回は欠品していました。ちゃんとUL規格マークもついてますね。

もうほんと謎なんですよ、この子。前述の通り一般向けに発売されていないですしB&H製のものに関しては存在を知ったのもこの業界に入ってからです。

AppleⅡといったらこちらを思い浮かべる方のほうが多いですよね。はじめてブラックアップルを見たときは、当時よく見たノーライセンスのコンパチ機なんじゃないかとドキドキしてしまいました。B&Hさん大変失礼しました。すみません。

ちなみに、こちらのAppleⅡcは「音が出ない」ということで修理予定だったものを引っ張り出してきたのですが、立ち上げたら音が鳴りました。販売までに長い時間が経ってしまうと、起動しようとしたら壊れたなんてのはよくあることなのですが、直ることも稀にあります。どういう原理なのかわかりませんけどね。自己修復機能でもついてるんですかね。

せっかく起動出来たので、テトリスを入れてみました。クルクルと動作も上々。

珍しく箱・説明書付き。ブラックアップルにも共通する情報があるとおもって読み漁ってみると、使い方の他にメインロジックボードやチップなど部品系の情報も書いてありました。説明書というより、もはや文献。本体自体の情報は結構ネットにゴロゴロ落ちてますが、純正部品系の情報って中々無いんですよね。資料として持っておきたいです。

持てるものはとりあえず持ってみるのがポリシー。うーん、スタイリッシュ。

 

 

Macintosh 512K

初代Macintosh(RAM128KB)の後継機です。おなじみ、カラクラの親御さん。いきなり4倍の容量になったものですからFatMacなんて呼ばれてます。

128Kが発売した1984年当時、一般家庭向けPCは64KB前後がほとんどで128KBもちらほら。RAMだけでみればそれほど劣るともいえませんが、その頃VRAM192KBとかざらでしたし、それにやはり128KBというRAMは少なすぎました。(同年発売されたPC9801MはRAM256KBVRAM192KB)そのため、デベロッパー側としてはソフト開発に躊躇してしまいました。

アメリカでは同年に512Kが発売され、2年後に日本でも発売。1984年に日本にもやって来ていたら、いまだかつて類を見ない高スペックです。それはそれは大変な混乱になっていたでしょうね。

PC-98が幅をきかせ始めていたことも影響したと思いますが、同じクラシックMacintoshでも512K用として、ビジネス・ゲーム問わず様々なソフトが多数開発・発売されました。

直後に発売された日本語版Excelが512Kでギリギリ使用できるということで、出荷台数はまぁまぁ多かったのですが、なんせ古いものなので現存するモノはもれなく少ないために希少です。

“FAT”といえば、アメリカのFATバーガーが好きです。去年、日本初上陸して歓喜です。渋谷に行った際には是非寄ってみてください。

 

Macintosh Portable

ノートパソコンの先駆け、ポータブルコンピューターです。ノートパソコンやタブレットに進化していったわけです。バッテリー駆動は現在見ても優秀な12時間連続。アップル純正のバッテリー駆動マシンはそれまで存在せず、満を持しての発売となりました。

しかし、バッテリーの持ちがいい鉛蓄電池を搭載したがゆえに7.2Kgほどと、重量級になってしまいました。ラップクラッシャー(ラップ=膝)なんて言われたりもしてましたね。ポータブルってなんだっけ?と長所・短所が極端が故に敬遠した方も少なくありませんでした。

ちなみに前述のMacintosh512Kは7.5Kgくらい。対して変わらないんですよね。

なお、長所はバッテリーだけではありません。1985年発売に日本で初めて発売されたノートパソコン東芝T1100RAM256KBに対して、4年後に発売されたこちらは1MB。CPUも4.77Mhz15.667Mhzと約4倍ものスペックの差をつけています。これならBeyond Dark Castleが外で遊べますね!

開いてみたら、画面がちょっと前傾。おりゃっとやれば正常な位置に戻るかもしれませんが、ビビリなもので少しずつ広げてここまでが限界です。

もちろん持ち運びができる取っ手付き。持てるものはとりあえず持ってみるのがポリシー。
コレ持って六本木のスタバでクリエイティブしてみたい。その後は渋谷でFATバーガー食べて帰ります。

 

Newton eMate300

日本未発売でアメリカ国内の小・中学校にて使われていました。ノートPCに分類されてもいいと思うのですが、一応スマホとか携帯情報端末の仲間になります。

ブラックアップルと同様に、一般向けには販売されていなかったので、学校からの払い下げでしか手に入りませんでした。その後あまりの人気っぷりに一般販売も開始しましたが、解任されたジョブズが復帰後に程なくして開発中止となってしまいました。

私は英語がからっきしなので、当時のオフ会で発売間もないeMateを拝見していいな~とは思いましたが説明書は読めないし、使いこなせる自信が全くありませんでした。

しばらくして『にほんごメイト』が発売されて「こんにちは、eMateです。日本語がしゃべれるようになったんです」って。当時の広告で、モニターにそう映されていたのを覚えています。なんと可愛いこと。今なら擬人化されているでしょうね、間違いなく。

どの様に使われていたかと言うとLANをつないで宿題の提出をしたり、学校から教材が送られてきたり、メールもできちゃいます。我らが埼玉県にある私立の進学校の現在のモデルと一緒です。20年以上前に先取りされていたなんて・・・胸が熱くなります。高学年になるまでシャーペンだめとか、そんなこと言ってる次元じゃねぇです。

こちらだけは通電確認ができましたので、起動してみました。

インストールすればいろんなアプリケーションを使えますが、ひとまず標準搭載の「paper」と「drawing」を使ってみました。

画面はタッチパネル式で付属のペンで操作します。戻るボタンなんて無いよなぁと思ってましたが、1回限りのUNDO機能付きでした。消しゴム機能は見当たらず、白色で上書きする感じですね。

図形描写がメインの機能ですので、一度描いた物を拡大縮小したり、移動したりもできます。

ちなみにこれは当店スタッフSが描いてくれました。ツイートの後「たかふろ先生ごめんなさい」とかブツブツ言いながら凄い勢いで書き直してましたけど。

BEEPちゃんは当サイトにはいままで登場したことが無いので、もしかしたら知らない方もいらっしゃるかもしれませんが、当店の看板娘です。Twitterのアイコンになってますよ~。

※第7世代iPad×→正しくはiPad Pro 2018モデルでした。

博物館級の貴重なレトロPCを一挙に目の前にして、買取スタッフ一同鼻息が荒くなってしまいました。まだまだ出会ったこと無いPCはたくさんあります。是非あなたの貴重なコレクションを手放すときはBEEPへご依頼ください。愛を持って査定させていただきます。

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