茨城県筑西市のお客様より多数の8bitPCを出張買取させていただきました。ありがとうございます。
高く積み上げられたMSXはすべてキーボード分離型の「ハイスペック」なMSX2です。当時MSXが5万前後、MSX2はゲームに特化したFS-A1の登場まで10~20万円くらいでした。
分離型はあまり見かけないメーカーもありましたのでご紹介します。
MITSUBISHI ML-G30(MSX2)
三菱製MSX自体あまり見ないのですが、その中でもMSX2は程なくしてMSX事業から撤退してしまった為、出荷台数が少なく大変希少な一点です。無骨でかっこいいですね~
拡張スロットが3基も付いていて、RAM128KBを搭載というハイスペックで20万8000円。同じくらいの時期に発売されMSX2の高級路線を破壊したパナソニック「FS-A1」は2万9800円と驚きの安さ…。ただRAM64KBとスペック的には敵わないことに加えFDDが付いていませんでした。ホビーユースを目的としたFS-A1とは対象的にML-G30はビジネス向けの1台でしたね。
純正キーボードもちゃんと付いています。セパレート型の宿命といいますか、分離できるのは非常に利便性がいいのですが、キーボード…無くしやすいんですよねぇ。今回のように本体と一緒にお譲りいただけるのは珍しいです。ありがとうございます。
YAMAHA YIS805/256(MSX2)
こちらも純正キーボードが付属しています。(主に)楽器メーカーである天下のYAMAHAさんからもMSX2が発売されています。こちらもあまり見かけたことがありません。「YAMAHA製ゲーム機」なんて、今ではあまり考えられませんね。さすが多角化経営。
楽器メーカー製だけあってとにかく音は別格でしたが、さらにYAMAHAのYAMAHAたる所として、MSX本体で終わらせないところにあります。
こちらはMSX本体に繋げるキーボードのYK-10。曲を作る上でなくてはならないものですが、それをMSXの周辺機器として出しちゃうあたりにYAMAHAの本気具合がうかがえますね。この他の音楽系周辺機器として、FM音源シンセサイザーユニットSFG-01や FMミュージックコンポーザⅡYRM-55なども発売されていました。
音楽好きな友達がこれを持っていて、こつこつ作って出来上がった作品を聞かせてもらってたりしましたが。もしかしたら俺もYMOになれるんじゃないか…?と、目をキラキラさせて言うので心から応援してました。そんな彼は今も音楽に携わっています。
SONY HB-F900(MSX2) HBI-F900(デジタイザ)
HBIはビデオ編集が行えるオプション機で、HBとHBI、そしてビデオカメラとデッキ等を繋いで字幕やBGMを入れたり、モザイク処理というような簡単な編集が一般家庭でも行えました。
父が意気揚々と購入してきて、なんだこの機械はと思ったのが初対面。親戚の結婚式などを撮影しては編集して配ってましたね。よくあったのが、忙しくつまみをいじってる時に手が当たってRコントロールを振り切ってしまい、とんでもないホラーテイストに…。最初からやり直し始める父の背中は忘れられません。
Victor HC-95(MSX2)
Victorさんもあります。右がフルモデルで左が廉価版。一つFDDを無くす代わりに安くし、あとからFDD足せますというもの。
インターフェースを入れるとVHDもコントロールできます。SONYさんではVHSの編集が可能でしたが、VHDを商品化したVictorさんならではの機能ですね。
最後は番外。「Mr.PC」の愛称で親しまれたNEC PC-6601SR
66SRが入るのはどれくらいぶりでしょう。本来ならばワイヤレスキーボードが付属するのですが、こちらの66SRも例に漏れなくキーボードは無く…。キーボード付きを見られるのは一体いつになるでしょう、本体ばかりが溜まっていきます(笑)
なお、BEEPでは6601版のソフトも高く買取させていただいております。
一緒に入ってきましたこちらはPC-6601SR専用版新竹取物語。
かぐや姫を探しに行くストーリなのですが、最初になぜかムチとロウソクをプレゼントされます。意味深ですねぇ。その後ずっと下ネタ&ギャグのオンパレード。いちいちツッコんでいるヒマも無いほどハチャメチャで、敢えて間違いとわかっていても選んでみたり。
あと、隙あらば綺麗なお姉さんが出てくるので、(最初に渡されたムチとロウソク手に持ってる時も…)アダルトゲームではないんですけど…親の前ではプレイできなかったです。
その他にもBEEPではMSXハード&ソフト、8bitPCを買取しています。出張買取も承っていますので、整理をお考えの方はお気軽にご相談ください!