先日出張買取にて、岐阜県多治見市のお客様からPC-88、98ソフトやX6800モニター、MSXやPC-6001の本体など他機種に渡りお譲りいただきましたが、その中でも今回は特に気になった4本を取り上げさせていただきたく思います。
まずは「星子のアドベンチャー」と「女子寮パニック」です。どちらも1983年にエニックスより発売されたソフトでした。
先に星子ちゃんの方からご紹介いたします。こちらは「第1回ゲームホビープログラムコンテスト」の「入選」作品でした。リアルタイムでクイズに答え、キーボードから文字を入力する等『コレ、アドベンチャーゲームっていうよりミニゲームの集合体だな』という感想を持った方も多かったはず。
続きまして女子寮パニック。こちらは監禁されているロムちゃんを救出するため主人公が女子寮に潜入するというもので作者の”槇村ただし氏”はマリちゃん危機一髪でも有名ですね。
持ち時間30分で残り時間内に女子寮内を探索するシステムや、とらわれのヒロインを救出するところなんかは星子ちゃんを彷彿とさせます。
次に取り上げたいのはこちら。1985年にエニックスより発売「エルドラド伝奇」。
こちらは「第3回ゲーム・ホビープログラムコンテスト」の「優秀プログラム賞」作品でした。そしてこちらも作者は槇村ただし氏。コマンド選択式のアドベンチャーゲームで第1章から4章までのシナリオに沿ってゲームが進んでゆきます。
友人からの電話で始まる冒険物アドベンチャーゲームですが友人のさらわれた妹の名前は「ホシコ」。どこかで見たことのあるような名前ですね。(ちなみに先ほど紹介した星子ちゃんは時代背景からしてセイコだとは思われますが。)ゲーム終盤での2択で頭を悩ませた方も多かったのではないでしょうか。
なお、こちらのエルドラド伝奇の写真よーく見ていただくとお気づきになる方もいらっしゃると思うんですが、非常に珍しい5インチ版のものがございます。
最後にこちら。1986年にスクウェアより発売「アルファ」。
こちらはコマンド入力式アドベンチャーゲームで、「ザ・デストラップ」「ウィル デス・トラップⅡ」に続く第3作目の作品でした。非常に綺麗なイラストと当時にしては珍しいアニメーションシーンがあるのが特徴です。(ただアルファを上回るアニメーションの入った「セイバー」があったため驚嘆するほどではなかったですが。)
そしてシナリオの本筋とは関係ないですが、各所に隠しキャラクターが設定されており当時の開発陣の洒落っ気が感じられます。
ちなみに買い取りさせて頂く場合にはピクチャーレコードが欠品していることが多いのはご愛嬌ですね。それから、こちらの「アルファ」や先ほど紹介した「エルドラド伝奇」もそうですが同じソフトを3本も所持してらっしゃるとは、ご依頼主様の作品に対する愛を感じます。
これらソフトは可能な限り動作チェック環境を構築し、起動確認を取った上で販売できればと考えております。
PC-8801や98のこういったソフトはもちろん、本体や周辺機器、マイコンBASICマガジンなどの雑誌も買取りしておりますので、ご整理の際には是非BEEPまでご相談下さい。
レトロパソコンは重い! という方の為に出張買取も行っております。お気軽にご相談ください。