愛知県名古屋市のお客様より宅配買取にて珍しいパソコンを買い取らせていただいたのでご紹介いたします。
コモドール社の「マックスマシーン」です。MINIという形で復刻も決まりました名機「コモドール64」でお馴染みのコモドール社が日本向けに82年に出したホビーパソコンで、CMの隕石をレーザーで爆破してドーンと出てくるマックスマシーンの映像を見たことがある人もいるのではないでしょうか。
CMにて「ゲームマシンの冒険者、シンセサイザーのプレイヤー、コンピュータの挑戦者」と言われていた通り、ゲームだけでなくコンピュータとしてやシンセサイザーとしても使うことができます。しかし、どちらの機能を使うにしてもROMカセットが別途必要なので注意です。
日本では既にトミーより「ぴゅう太」などのライバルマシンが登場しており、さらに「マックスマシーン」発売の一か月後には同社よりあの「コモドール64」が発売されたことに加え、マックスマシーンのソフトはすべてコモドール64で動作するという実質的な上位互換の存在、マックスマシーンには拡張性が全くない等の理由から、殆ど日の目を見なかった存在です。自分の周りでも所持者は居なかったような記憶が。
キーボードは樹脂製のシートの下にフィルム状のシートを敷いたものとなっていて、押した感覚が薄い為、正直言ってかなり打鍵感が悪いです。スペースキーに至っては押す感覚が全くなかったので、スイッチが凹んでるのではないかと疑いましたが、ソフトを動作させて確認したところ普通に反応しましたので、これは元々こういった仕様のようです。余りにも反応が敏感なので暴発が頻発しそうですね……。
同時にお譲りいただいたソフトも二つほどございまして、まずはこちらの『ウィザード・オブ・ウォー』。マックスマシーンのソフトは版権から許諾を受けていないコピーゲームが数多くあったのですが、こちらは正式にミッドウェイゲームズから許諾を受けてのものとなります。内容は迷路のようなマップに蔓延る敵を撃って倒していくというもの。
前述したようにキーボードの押し心地がアレな為非常に操作し難い……。しかし、敵が撃ってきた弾を自分の弾で相殺できたり、敵が派手に爆発したりと、プレイしていると中々の爽快感が。敵のおどろおどろしいグラフィックも中々に不気味な雰囲気が出ていたりと、元はアーケード作品の移植作なのですが、移植度は結構良好なのではないでしょうか。
もう一つは『MINI BASIC Ⅰ』。「1」とありますが特に2が出た気配はない様子……。画面が白地に黒文字なのでクッキリ見えるのが目に優しくていいですねぇ。MSX BASICとかだときつめの青地に白文字で目が痛くて……。そういえばあの凄く売れたタカラのホビーパソコンM5も、この様にROMカセット形式でもってBASICを提供する形でしたねぇ。
如何でしたでしょうか、「フレンドリーコンピュータ」というキャッチに反してその存在感は残念ながら当時薄いものでしたが、こうやって今目の前にしてみると言うほど悪い感じはしないのですが、ぴゅう太やM5、SMC-777など群雄割拠の当時の状況を鑑みるに埋もれるのも致し方なしといったところでしょうか。
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